ひたすら頑張ってきた母親の奮闘とラスト
さぁ、語らせて貰いましょう。この映画をママさんに観て欲しい理由を! この物語に登場する母親は結婚と離婚を繰り返し、その合間にもちょいちょい恋人ができたりします。いわゆるダメ男に惚れちゃう系です。 しかし、2人の子供に対する愛情はしっかりあります。子どもをきちんと愛しながらも「1人の女性」として自立すべく仕事も恋も頑張ります。この母親の行動すべてに共感できるかどうかは分かりませんが、彼女の頑張りは痛いほどに伝わってきます。観客は母親としての成長12年間分を見守るわけですから。 若い頃に失敗したこと、しっかりしないと!と肩肘張って頑張ったこと、取り返しのつかないミスをしてしまい悔やんだこと…色んなことがこの映画の中で描かれます。母親として、ひとりの女性としてもがきながら奮闘する姿に胸が熱くなります。 ちなみに、この母親役を演じたパトリシア・アークエットさんも2回の離婚を経験。なんなら、撮影期間中に結婚し、映画が撮り終わる前に離婚していて、確実にそのエピソードが映画に反映されてるじゃないか!という展開になっており、そこらへんの妙にリアルな鬼気迫る感じも見逃さないで頂きたい。最初の旦那はおもしろ名優のニコラス・ケイジさんです。なるほど、本人もダメ男に引っかかる感じだ…。 そして、この映画のママ目線の最大のピークは、母親が息子を大学に送り出すシーンでしょう! そこでどんな会話が交わされるのか、その時に母親はどんな気持ちで送り出すのか。ポンコツパパ代表の僕にとっては、このシーンが衝撃的で… え! あ、そういう気持ちになるの!? そうか、そうだったのか! と目から鱗とともに大粒の涙を流しました。
ー1日1日を、とにかく大切にしようー
日々、子育てに家事に、仕事にと大忙しのママさんたちも、きっと、ラストを見終わったら、そう思ってくださるに違いないはずです。
家族の歴史は家族が作る
実は毎年、結婚記念日に家族写真を撮り、息子の誕生日には息子のソロ写真を撮り続けてます。地元の写真屋さんに行き、撮ってもらいます。忙しくて撮影が1ヶ月ずれ込んだり平気でしていますが、なんとか今のところ続けてます。 家族だから「父親」とか「母親」とか「子ども」という、家族内のそれぞれの役割をちゃんとやれるように頑張ってますが、結局は個人です。個人ですがやっぱり家族です。毎年写真を撮り、リビングに飾ることで家族の歴史を視覚化し、「俺たち結構頑張ってきたよな!」という気分になれたらいいなぁと思ってます。 この映画は家族の歩んできた歴史の重みを教えてくれる映画です。日々懸命に過ごすからこそ、毎日があっという間に過ぎていきますがたまには立ち止まり、家族の奮闘を称え合う時間も大切だと思うのです。 今日の1日も、読者のママさんにとって、ご家族にとって、素敵な1日でありますように! 今年も映画でパワーチャージしつつ、楽しく頑張りましょう。
[DVD Info]
『6才のボクが、大人になるまで。』
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