原作の誕生秘話も
ママが起こしたワンダー(奇跡)だった

 

映画をご覧いただく前に、ぜひ知っていただきたいのは原作の誕生秘話です。作者はR・J・パラシオさん。夫と、2人の息子と暮らすママさんです。 彼女はグラフィック・デザイナーとして様々な小説の表紙をデザインする仕事をしていて「いつか小説を書きたい」という夢を持っていました。そんな彼女が2人の息子とアイスクリーム屋さんに出かけた時に、頭部の骨格に障害のある女の子を見かけたそうです。3歳になる次男は、その女の子を見た途端に大声で泣き出したそうです。それを見た上の子も持っていたシェイクをこぼしてしまったのだとか。 すると、その女の子の母親がとても穏やかな声で「それじゃ、そろそろ行かなくちゃね」と言い、その場から立ち去ったそうです。その言葉にパラシオさんは胸を打たれました。そして、その場でどういう態度を取るべきだったのかを考え続けた結果、話しかけるべきだったと思ったそうです。息子が泣こうが関係ない。怖がることはないんだ、と教えてあげて、女の子とその母親に話しかけるべきだったと。 そんな経験をもとに初めて書いた小説が「ワンダー」です。そしてその小説は全世界で翻訳され、800万部突破という偉業を成し遂げました。アイスクリーム屋さんで出会った特別な子どもと、夢を持ったママさんがこの奇跡を生み出したのです。

 

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▲空想の中のオギー。もちろん、オギーもタイトル通り”奇跡(ワンダー)”を起こしていきます。