第7回|恋愛系が苦手な映画コメンテーターが選ぶ、大人の恋愛映画No,1!

主人公が傷を癒していく姿を見て、

僕たちも癒されていく。

 

きっとこれを読んでるママさんたちも、恋愛で傷ついた経験はあるでしょう。僕ですか? もちろんあります。

バイトをしないで彼女の家に入り浸っていたら、冷凍された食パン一斤を投げつけられ…「ちゃんと働いて!」と怒られたこともあります。

誰もがみんな恋愛で傷ついた経験があるんです。そして、今だって傷つくことはあるでしょう。旦那さんとたまには喧嘩することもあるだろうと思います。そして、その傷が癒えていくには、時間や友人、子どもたちの笑顔、音楽なんかが必要なんだ、と僕は思っています。

この映画には、その必要なこと全てが詰まっています。

主人公の2人は、立場こそ違えどガッツリと傷ついています。歌手として売れた彼氏は速攻で浮気…これまで一緒に音楽を作ってきたのにいとも簡単に捨てられた彼女と、長年連れ添った嫁に「離婚して新しい男と再婚しよう思う」と打ち明けられた男。

この2人は音楽を通して出会い、一緒にアルバムを作ることでお互いを癒しあっていきます。この、癒されっぷりがたまらないのですよ…それぞれが自分の傷を見つめて前に進もうとします。

恋人との別れを乗り越えたり、壊れかけていた家族が再生していったり…。その手助けになるのはやっぱり、時間や友人や子どもたちの笑顔や音楽なのです。気がつけば、この映画を観ている僕たちも、主人公2人の傷が癒えていくのを観ることで癒されていくのです。

 

BEGIN AGAIN

(C)2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.                               ▲キーラ•ナイトレイの歌声が初々しい。このコラムの担当さんもこの映画が好きで、主題歌の「Lost Stars(ロスト・スターズ)」を出産中に聞いていたんだって!

 

名曲&名シーンがてんこ盛り!

 

とにかく音楽が天才的です。さすがアカデミー歌曲賞ノミネート作品。全ての曲が素晴らしい仕上がりです!

そしてこの映画、主人公2人は恋には落ちないくせに劇中で歌われる音楽は全て「恋愛」をテーマに歌われています。つまり色んな状況の恋の歌が満載なのです。歌詞もいちいちグッときます。この歳になってようやく恋の歌って物凄いヒーリング効果があるんだなぁとこの映画を観て気がついたほどです。

そしてキーラ•ナイトレイの歌声が素晴らしいんですよ…。素朴だけどあたたかい歌声で。彼女を裏切りスターダムにのし上がっていく彼氏役こそマルーン5のアダム•レヴィーン。役としてはクソ野郎ですが、歌声は神がかってます。圧倒的な歌唱力に感動をせざるを得ないのです。

素敵な音楽とストーリーが同時に楽しめる映画って、実はなかなかありません。そして、“偶然出会った二人が恋に落ちる!”という単純ストーリーではない。これこそ大人の恋愛映画じゃないでしょうか!

 

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赤ペン瀧川

1977年生まれ、神奈川県出身。3歳になる息子のパパ。映画コメンテーターとして、テレビやライブ、コラムなど多方面で活躍中。また、「警視庁捜査資料管理室(仮)」や「相棒」、「アウトレイジ」、「コンフィデンスマンJP」、「狐狼の血」など、話題のドラマや映画作品に出演する俳優としての顔も持つ。

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