もし息子が、“自分の息子”じゃなかったら

 

息子が間も無く小学生になろうという頃のこと。突然知らされたのは、息子が自分たちと血が繋がっていないという残酷な事実です。しかも、子どもはすでに6歳。実の息子に会いたい、育てたい。でも、目の前にいる子どもは、自分の息子だと思って愛情たっぷりに6年も育ててきた“息子”に変わりありません。今さら、手放せない。一方で、実の息子の成長は、すでに6年も見逃している。なんとかして、今から一緒に過ごしていけないのだろうか。2組の夫婦が悩み、葛藤します。 まずは、週末の“交換”からはじめることになります。すると、2組の夫婦間で、教育環境や生活そのものの違いが障壁に。さらには妻と夫の価値観のズレまで浮き彫りになっていきます。同時に、“産みの親”と“育ての親”の間で苦悩する、幼い子どもたち。このままでは、家族がバラバラになってしまう…

 

もう、観ていられない。苦しすぎる。

 

路上の石を片っ端からから持ち帰り、仮面ライダービルドのおもちゃを買えと騒ぎまくる“男の子ど真ん中”の息子よ、いいんだ。そのままでいい。手についたジャムを床で拭いても、朝ごはんを残しても、そんなの大したことじゃない!そう思えてきます。い、いや…ママが大変か。

 

IMG_7539
▲朝からプールへ行きたいという、無言のアピール。ちゃんと朝ごはん、食べてくれよ。