<地方銀行のメリットは>

それぞれの都道府県で、そのエリアに根差して営業しているのが地方銀行(地銀)です。

 

現在では、代表的なところで横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行の3大地銀、さらには常陽銀行、京都銀行、福岡銀行などがあります。

 

 

地方銀行全体では、現在64行もの数にのぼります。(2016年調査) 地方銀行は、その地で営まれている企業や事業所を支え、地域のさまざまな金融ニーズに応える働きをしています。

 

 

預金・貸し付け・為替といった業務は、地方銀行も都市銀行と変わりませんが、地元企業への融資や、不動産関連事業などの業務も行っています。

 

 

つまり、地域に密着した地方銀行は、地元企業の発展にも関わり、より地域振興に貢献する役割を持っているといえるでしょう。 地元企業だけでなく、もちろん住民にとっても、地方銀行は日常の取引や住宅ローンなどで頼りになる存在です。

 

 

地域には地方銀行の支店やATMも多く、個人レベルでの融資などにも対応しています。

 

 

こうした機能を考えれば、今住んでいる地域にこれからも住み続けるという人は、地方銀行をメインバンクにするほうが便利でしょう。

 

 

逆に、転勤の可能性があるような人は、全国どこでも利用できる都市銀行をメインバンクにしておいたほうがよいかもしれません。

 

<ネット銀行のメリットは>

ネット銀行は、みなさんご存じのように、店舗を持ちません。インターネットのオンライン上で銀行取引を行う─オンラインバンキングです。

 

店舗を持たないと経費がかからないので、その分顧客へのサービスが豊富です。

 

 

例えば、コンビニのATMから引き出す際に手数料が無料、振込手数料も無料、といった具合です。

 

 

都市銀行や地方銀行のほとんどが、1回につき108円とか216円の手数料を取ることと比較したら、ネットバンキングの無料手数料は大きなメリットといえます。 ただし、こうした手数料、無制限に無料ではなく、回数が定められていることが多いようです。

 

 

それでもコンビニATMの使用手数料が月に指定回無料というのは大きいでしょう。振込手数料についても同様です。

 

 

そのうえ、預金の金利についても、ネットバンクによっては0,15%まではじいているところもあり、ゼロ金利時代といわれる現在、お得感は大きいです。 また、度々銀行振り込みをする人にとっても、ネット銀行は重宝です。

 

 

基本的にほぼ24時間営業なので、街の銀行のATMやコンビニのATMが閉まった後でも、振り込み処理ができるからです。忙しい人には特にありがたいサービスでしょう。

 

 

こうした多くのメリットのほか、証券会社と提携しているところやセキュリティー対策を強化しているところなど、それぞれの強みを持っているのがネット銀行の特徴です。

 

 

ネット銀行を始めてみようという場合は、それぞれの強みを比べてみるといいでしょう。 なお、これから住宅ローンを組んで家を新築しよう、マンションを購入しようと予定している人は、まずメインバンクをどこにしたらよいか検討しましょう。

 

 

勤務先が提携している都市銀行がいいのか、地元住民に有利な商品を揃えている地方銀行がいいのか。あるいは、金利のメリットが多いネット銀行がいいのか。この点についても、ライフプランなどを考慮した選択をしたいですね。 以上、都市銀行、地方銀行、ネット銀行のメリットを見てきましたが、いかがでしたか。ライフスタイルに合わせて、それぞれの銀行のいいとこ取りをするなど、賢く銀行とお付き合いをしていきましょう。