現在の3040代を待ち受ける、さらに厳しい老後

 「定年を迎えるころには子供の教育費もないし、夫婦ふたり暮らしだったら生活費はそんなにかからない」と思うかもしれませんが、現実はなかなか厳しいのです。  定年後の収入は、現役時代の「半分〜3分の1」に減ると言われています。一方、支出を半分に減らすのは現実的に難しく、退職金や貯金を切り崩して赤字分をカバーするケースが非常に多いのです。 特に定年が60歳の場合、年金の満額支給が始まる65歳までの「空白5年間」で貯金が大きく目減りし、いわゆる〝老後の貧困〟に陥ってしまうのです。現在の3040代の老後は、いまの60代以上よりさらに厳しくなると言われています
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理由としては……


●退職金がさほど期待できない


●年金の支給スタートが65歳以降になり、空白期間がさらに長くなる可能性がある


●長期の住宅ローンを組むケースが多く、定年までに返済が終わらずに退職金を使ってしまったり、定年後も払いつづける人が増える などが挙げられます。厳しいことばかり書いてしまいましたが、いまのうちから現実を見て覚悟を決め、できることから実行していく必要があるのです。