■30代夫婦の1ヶ月の理想的な貯金額

では、30代の夫婦はどれくらい貯金をしているものなのでしょうか? 貯金額は収入によって変化します。 金融広報中央委員会による家計の金融行動に関する世論調査では、以下のようなことが判りました。 300~500万円の収入の30代夫婦の金融資産保有額は平均327万円、中央値が195万円。


500~750万円の収入の30代夫婦の金融資産保有額は平均452万円、中央値が375万円。


750~1000万円の収入の30代夫婦の金融資産保有額は平均11227万円、中央値が506万円。 平均値を見ると貯金額は全体的に高めに見えますが、平均値は少数いる貯金や金融商品の保有額が高い人も含めて計算された数値です。その人がいると平均金額が底上げされてしまいます。 30代夫婦のリアルな貯金の平均値を知りたいなら中央値を見るとよいでしょう。中央値は全ての回答の金額を小さい順に並べて計算した数字ですからよりリアルです。 また、貯金をしていない30代夫婦もいます。その割合は先ほどの調査で 43.2%でした。約半数の30代夫婦が貯金が難しい状況であることが考えられます。 貯金をしている30代夫婦は毎月ある収入の15%程度(約50,000円)を貯金または、金融資産に変えているそうです。 毎月貯金をするなら自身の収入の「10%~20%」の金額を貯金に回せれば理想的ということになります。 世帯年収が500万円の共働き夫婦の年間の貯金額は100万円以上が常識とも言われています。子どもの学費、老後の資金などを考えるとそれだけの蓄えをしている人が多いようです。 夫婦で共働きをしているけれども十分な貯蓄ができているかどうか不安という人は収入に対してどれくらいの貯蓄ができているか、割合を計算してみるとよいのではないでしょうか。

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■どうすれば貯金できる?

とはいえ、年収の10%以上の貯金すれば安心だとわかってもなかなか貯金ができない人は多いのではないでしょうか。最後に貯金方法を解説します。 貯金をあまりしない人は貯金する目的を設定していないことが多いです。なぜお金が必要なのか、“いつまでにどれくらい貯めたいのか”などを明確にしておけば夫婦で貯金する計画を立てることもできるでしょう。 ある調査によると2人以上の世帯で貯金をする理由のランキングは、第1位は老後の生活資金。


第2位は予測しない病気や災害への備え、第3位は子どもの教育資金として、第4位は特に目的はないが安心するため、第5位は旅行やレジャーのための資金となっています。 この中に目標はありましたか? ちなみに老後の生活資金として貯金している人は全体の約70%でした。 貯金するのに必要不可欠なのは毎月の収支を管理することです。支出が収入を上回っていれば貯金できるはずもありません。また収入に余裕があってもすぐ使ってしまうと貯金はできませんね。 収入を増やす方法に転職や副業などの手段はありますが、現実的には支出を抑える方がすぐにできるのではないでしょうか。何にどれだけお金を使っているかを、アプリや家計簿などで管理していきましょう。その中で減らせる内容を見直し、改善して行ってください。 お金に余裕があるとつい使ってしまう!という人は、毎月一定の金額を貯金するようにしてみてはいかがでしょうか。 毎月貯金をしていれば将来への不安も減るはずですよ。チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。