2019.10.24
今年10月から消費税が増税され、政府はキャッシュレス決済によるポイント還元制度をスタート。しかし制度の対象から外れてしまったお店も多数あります。大手スーパーは独自のサービスを展開しているようなので、どのくらいお得になっているのか見ていきましょう。
西友はセゾンカード利用で3%引き!
今回、ポイント還元制度が導入されたのは中小・小規模事業の店舗。つまり大手スーパーなどはポイント還元制度の対象から外れています。こういった状況の中、大手スーパーはお得なキャンペーンを開始しました。
例えばイオンは10月31日まで、キャッシュレスの買い物でポイント還元するサービスを展開しています。電子マネー「WAON」での支払いで、いつものポイントとは別に5倍のポイントを受け取り可能。さらにイオンマークのついたクレジットカードで支払った場合にも、200円ごとに5ポイントがもらえるそうです。そのほか大手スーパーのヤオコーも、10月31日までヤオコーカードの利用者を対象にポイント還元キャンペーンを実施。
また西友は12月末日までの期間、セゾンカード利用で3%お得になるキャンペーンを発表しました。ポイントではなく価格そのものから値引きされるところが、他社と一線を画しています。
ポイント還元事業の非対象スーパーはどうなる?
大手スーパーが独自のサービスを開始したことに、ネット上では「イオンはよく行くスーパーだから嬉しい。ポイントも長い間貯めてるから、今回のキャンペーンで1万の大台に乗るかも?」「ヤオコーでもポイント還元されるようになって良かった! やっぱりいつものところで買いものするのが1番だよね」「西友の割引制度はシンプルでわかりやすい。セゾンカードさえ持ってれば、誰でも恩恵を受けられるのか」といった反響が。
ポイント対象外のスーパーは今後、どのようなサービスを展開していくのでしょうか?「一般社団法人 全国スーパーマーケット協会」は、今年9月に「消費税率引き上げや軽減税率制度、キャッシュレスポイント還元事業によるスーパーマーケットへの影響」についての調査結果を公開しました。
キャッシュレスポイント還元事業の非対象事業者に、“どのような対策をとるか”と質問。「予定無し」との回答が48.8%で最も多いですが、「ポイントカードにポイント上乗せ」という事業者は23.3%。「キャッシュレス決済に自社でポイント還元」と答えた事業者も7%にのぼっています。
マイナンバーカードを持ってるとお得!?
キャッシュレスによるポイント還元事業は、2020年の6月まで実施しています。しかし「その後は高くなるのか…」と心配な人も多いはず。実は現在、2020年度中にマイナンバーカードを利用したポイント「マイナポイント」を開始するため政府が協議中。総務省が公開しているマイナポイント公式サイトには、どのような仕組みになるかの方向性が記されていました。
利用するにはまずマイナンバーカードを取得して、専用ID「マイキーID」の設定がマスト。QRコード決済などのキャッシュレス決済手段にチャージすれば、国が「マイナポイント」を付与してくれます。マイナポイントの使い道は、「スマホによるQRコード決済等でポイント利用」「オンラインショッピングでポイント利用」などが想定されているとのこと。
ポイントの還元率や有効期限といった具体的な内容はまだまだ協議段階。とはいえマイナポイントに期待を寄せる人は多いようで、「マイナンバーカードを作っておいて良かった!」「周囲にマイナンバーカードを持ってる人が少ないから、今後所持率は増えていくかもね。持ってるだけでお得になるなら、ぜひ活用してみたい」といった声が上がっていました。
マイナポイントやポイント還元など、次々と打ち出されるサービス。消費税率の引き上げに負けじと、消費者側もお得情報を見逃さないようにしたいですね。
文/牧野聡子
参照/一般社団法人 全国スーパーマーケット協会「消費税率引き上げや軽減税率制度、キャッシュレスポイント還元事業によるスーパーマーケットへの影響」http://www.super.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/keigen-cashless-research20190920.pdf