2019.10.26
節約時はお金にシビアになり、つい趣味や外出を我慢しがち。いつの間にかストレスになっていませんか?
実はそれ「悪い節約」かもしれません。お金に縛られずに、よりよい生活を目指すための「良い節約」をご紹介します!
固定費を節約して暮らしの満足度をキープ
節約は今よりも生活を豊かにするために行うものです。
「自動車を買うために貯金したい」「旅行に行くための資金を貯めたい」など、私たちは何か目的があって節約をしますよね。しかし、やみくもに節約をしてしまって、暮らしの質が低下してしまっては本末転倒。今の暮らしの質が維持できる節約こそ「良い節約」といえるのです。
暮らしの満足度を維持したまま節約するなら、まず見直すべきものは「固定費」。たった一度確認するだけで、予想以上の金額を節約できることもあります。
固定費を節約する例として、
・通信費・・・利用していないプランを解約する
・保険料・・・プランを見直して今より安いプランに変更する、同内容で今より安いプランを提供している他社に変更する
・会員費・・・利用していないサービス会員登録を解約する
などがあります。
特に見直してほしいのは、通信費や会員費です。初めは「念のため…」と登録したプランでも、全く利用していなかった、というケースは案外多いもの。自分にとってメリットのないサービスは解約して、月々の出費を抑えましょう。支出金額が変動しにくい固定費に注目することで、暮らしの質は維持したまま、無理ない節約を目指すことができますよ。
節約は本当に必要なもの見極めること
安くなっているからといって、普段使わないものを買ってしまった、という経験はありませんか?節約は、必要なものを買い、不要なものは買わないことが何より大切。単純なように見えて、なかなか難しいことです。
つい勢いで不要なものを買ってしまうという人は、買い物に行くときにあらかじめ必要なものだけをリストアップしておきましょう。「これ以上は買わない!」という強い意志を持ち、リストに書いてあるもの以外は見ずに買い物を終わらせるのがコツです。特売品だからと言って、すぐにカゴに入れないように。本当に必要かどうかを考えて、慎重に判断するようにしましょう。
食材や日用品のストックの数を決めたり、冷蔵庫をこまめに整理したりすることもオススメ。必要なものが何かがすぐにわかり、何を変えば良いのか迷うこともなくなります。
無理な我慢をするのは節約とは言えない
必要以上にお金を気にして、無理や我慢をしてしまい、精神的にも身体的にも辛くなってしまうのが「悪い節約」です。
例えば、
・食費・・・安いものや特売品ばかりを買う、安い食品を求めてスーパーをいくつもハシゴする、外食しない
・光熱費・・・冷暖房をつけない、部屋が暗くても照明をつけない
・娯楽費・・・家でばかり過ごして外出をしない
・交際費・・・友人と遊ばない
など。これは極端な例かもしれませんが、節約のせいで体調を崩してしまったのでは、何のための節約か分からなくなってしまいますよね。病気で治療費がかさんでしまったら元も子もないですし、何よりストレスを感じるほどのきつい節約は、長続きするものではありません。
ファッションや美容、娯楽など、心の癒しとなり、満足感を得られるものは無理に我慢する必要はないのです。「月に〇〇円まで」と使える金額を決めて楽しむのは悪いことではありません。
やみくもに節約しても意味がない
一番やってはいけない節約が、目的を持たずにただやみくもに行う節約です。収入が少ないから節約せざるを得ない…というのならまだしも、意味もなく節約をするのは「ただのケチな人」と思われても仕方ありません。節約は本来目的があるから行うのであって、節約自体が目的にならないようにしましょう。
お金に縛られるあまり、子どもに何かを諦めさせたり、趣味を楽しめなかったり、毎回友人の誘いを断ったりしてしまうのは考えものです。お金のために自分や子どもの楽しみや、友情を犠牲にする必要はありません。
無理なく節約を続けていくためのキーワードは「習慣化」
「良い節約」は、目的のある無理のない節約のことです。節約は「今日1日だけ」というように期限付きで行うものではありません。日々の生活の中に上手く溶け込ませ、習慣化させることが、長く続けるコツなのです。
例えば、
・なるべくコンビニに行かない
・行きつけのスーパーで週に1度まとめ買いをする
・お弁当や水筒を持参する
・財布にお金を入れすぎない
・冷蔵庫を整理する
・電気はこまめに消す
など、日々の生活で節約できるポイントは沢山あります。
もちろん、全てを完璧に達成する必要はありません。できそうだと思ったものから始めていき、無理のない範囲で節約の幅を広げていきましょう。
何から始めればいいかわからないときは、家計簿をつけてみるのがおすすめ。日々どれだけの出費があるかを把握できると、自ずと節約ポイントが見えてきます。
節約に必要なのは目的と無理のない計画
目的のために無理なく長く続ける節約。これこそが良い節約です。「お金を使わない」のではなく「何にお金を使うのか」を意識して、趣味やファッションも楽しみながら、身の丈に合った節約をしていきたいものですね。
文/今野由奈