2019.08.13
食品を長持ちさせるために、冷蔵庫に保管することは欠かせません。けれども、ついつい何でも冷蔵庫に入れ過ぎて、どこに何があるか分からなくなってしまうことがよくあります。
そこで、節約にもつながる冷蔵庫の収納方法について探ってみることにしましょう。
◆冷蔵庫収納によるトラブル
まずは、冷蔵庫の収納が上手くできていないことでどんなトラブルが起こってしまうか確認しておきましょう。
●食品・食材の無駄が増える
冷蔵庫の収納が上手くできていないことによって、食品・食材の無駄が増えてしまいます。
どこにどんな食品や食材があるか分からないことで、賞味期限が切れてしまったことに気づかないまま保管していて、廃棄処分することになってしまうこともあります。また、同じものを買って来てしまって愕然としてしまうこともあるでしょう。
●冷蔵庫の詰め込み過ぎは要注意
冷蔵庫に詰め込み過ぎると庫内の温度が上昇してしまいます。その結果、食品や食材が傷みやすくなってしまいますので、注意が必要です。
また、庫内の温度上昇に伴って、庫内の温度を下げるために電力が消費されることになります。ちなみに、冷蔵庫に食品や食材を入れる量は70%を目途にしておくことで、庫内全体に冷たい空気が行きわたり、理想的な温度で保管することが可能になり、消費電力も抑えられます。
●冷蔵庫の開扉時間が長くなって消費電力アップ
冷蔵庫内が整理されていないことによって、冷蔵庫内から食品や食材を取り出すのに探す手間がプラスされて余分な時間がかかってしまうようになります。
冷蔵庫の開扉時間が長くなってしまうことで、庫内の温度が上昇してしまいます。そのため、庫内の温度を下げるために電力が消費されてしまいます。
◆節約につながるポイント
冷蔵庫収納が上手くできないことによるトラブルについて確認しましたが、こうしたトラブルを解消してなおかつ節約にもつながるポイントについてステップ順にお伝えしましょう。
Step1: 冷蔵庫に収納しているものの棚卸
まずは、今現在、冷蔵庫に収納しているものを保管場所別に取り出して賞味期限の確認をして、処分するものと保管しておくものに分けて行きます。
この時の大切なポイントは、賞味期限内に使い切れなかった理由を考えてみることです。この理由を考えなければ、また同じような食品・食材・調味料を購入して賞味期限内に使い切れないという事態を招いてしまう可能性があります。
Step2: 収納場所分けを行う
保管することになったものの大まかな収納場所分けをして行きます。ドアポケットには調味料やボトル飲料、野菜室には野菜やキノコなどと言った具合です。
冷蔵庫内は、収納場所によって温度差が生じていますので、そうした特性を踏まえておくことも効率の良い保管につながります。それそれの温度の目安は次の通りです。
・ドアポケット部分: 3~7℃
・冷蔵室: 2~6℃で、下段の温度が低めのタイプが主流
・チルド室: およそ0℃
・パーシャル室: およそ-3℃
Step3: 冷蔵庫の奥行や深さにあった収納グッズを用意する
冷蔵庫に何を入れたか分からなくなってしまう最大の原因は、奥行や深さにあります。冷蔵庫内で奥から手前にしまうと、いつの間にか奥にしまったものが何だったか忘れ去られてしまうようになります。そうならないためにも、冷蔵庫の奥にしまってしまったものを簡単に取り出したリ確認することができるための工夫が必要になります。
野菜室の場合は深さがあるため、下から上に重ねてしまうと下に何があったか分からなくなってしまいます。
こうした不便さを解消するための便利なグッズは100均ショップに行けば簡単に手に入れられます。
収納ケースは透明タイプにしておくことで、中身の確認が容易になります。また、同じタイプの収納ケースを幾つか用意することで、統一感が出て見た目もスッキリとします。
Step4: 使用頻度に応じた収納場所
Step2で大まかな収納場所分けを行いましたので、冷蔵室に保管するものを使用頻度に合わせて収納場所を決めて行きます。
使用頻度が少ない小麦粉などは上段に収納すると良いでしょう。中段は取り出しやすい位置になりますので、使用頻度の高いものを収納するようにしましょう。こうすることで、取り出しにかかる時間をより短縮することが可能になり、節電にもつながります。
下段は目につきやすい上に取り出しやすい場所になりますので、賞味期限が近いものを置いて使い忘れのないようにすると良いでしょう。
Step5: 野菜室は野菜の形や大きさに分けて収納
野菜室は野菜の形や大きさに分けて収納することでスッキリと収納することができます。野菜室の上段には使いかけの野菜やキノコなどを保管すると良いでしょう。
下段にはキュウリやナスなどをケースに入れて立ててしまうことで迷子になることがなくなります。大きな野菜も下段に収納しましょう。
節約につながる冷蔵庫の収納ポイントについてお伝えして来ましたが、今後の無駄をなくして節約するためにも、現在冷蔵庫に収納しているものの棚卸を行うことが肝心です。棚卸をシッカリ行ってから次のステップに進んでくださいね。