■年末調整の具体的な金額の算出方法とは?

1年間の間に、給料が変わったり扶養家族の人数が変わったりと、色々な変化があります。この1年分の正しい税額を算出し、足りない場合は支払って、過払いの場合は還付されるのが、年末調整です。 具体的には、「所得年税額」と「源泉徴収税額の1年分の合計」を比較します。源泉徴収税の合計の方が多い場合は還付され、所得年税額のほうが多い場合は、差額が徴収されます。 また、控除の上限額についてですが、平成24年1月1日以降に契約した生命保険、介護保険、個人年金保険については、それぞれ4万円が上限となり、合計で12万円まで控除が可能です。 それ以前に契約した保険については、「給与所得者の保険料控除申告書」に書いてある通りに計算する必要がありますが、難しいことはありません。また、地震保険料控除の上限額は5万円となっています。

 

■もしも申請を忘れてしまったら…?

年末調整は、1年間支払ってきた税金を精算し、正しい金額を確定するための重要な手続きになります。手続きするのが面倒くさかったり、手続きするのを忘れていると、税金の過払いが発生する可能性も…。控除が受けられないと、還付金が戻ってくることもないので注意が必要です。 もしも、年末調整の手続きを忘れてしまった場合は、自分で確定申告しなければなりません。確定申告の期間は、毎年およそ1カ月間となりますが、5年前までさかのぼって控除が受けられます。会社の年末調整は面倒くさいと思うかもしれませんが、自分でやらなければならない確定申告の方が、もっと面倒です。 年末調整の期限についてですが、税法上は1月31日までとなっています。もし間違えて記入した場合、1月31日まではやり直しできますが、実際に事務手続きに時間がかかるため、もっと前に会社に提出しなければいけません。一般的には、11月~12月始めに提出している方が多いようです。 会社から年末調整の書類をもらったら、速やかに手続きを進めてしっかり控除を受けましょう!また、10月~11月にかけてそれぞれの保険会社から「控除証明書」が郵送されますが、年末調整に必要な添付書類になるので、提出まで大切に保管しておくことが大切です。

 

■まとめ

年末の給料が増えるカラクリ、ご理解いただけましたか?実際は、税金の払い過ぎを調整しているだけなのですが、いつもより多めにもらえると嬉しい気持ちになれます。 税金の過払いで自分が損をしないためにも、年末調整の手続きは忘れないようにしましょう!