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共働き家計「保険」はかけすぎ注意…実は無駄に入っている場合がある!

マネー

2019.10.29

共働きの家計管理術の第5 回目は、「保険」のお話。保険って必要なんだろうけど、パンフレットを読んでもちんぷんかん…という人が大多数。すすめられるままに加入して放置、というケースも。ムダにかけすぎていないか、見直してみませんか?

 

iStock.com/RomoloTavani

 

お話をうかがったのは 前野 彩(まえのあや)さん
FPオフィスwill代表。CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。個人の家計相談を中心にテレビや講演等、全国にて幅広く活躍ズボラで節約嫌い、家計簿嫌いを自認する本人が考案した、合理的で効果バツグンの家計管理が大好評。「本気で家計を変えたいあなたへ<第3版>」(日本経済新聞出版社)他、著書も多数。http://www.fp-will.jp/

本気で家計を変えたいあなたへ第3版_カバー
『本気で家計を変えたいあなたへ<第3版>』

 

保険は入るべき? 実は入らなくてもいい人もたくさん

 保険は、病気や死亡など「マイナスな出来事」に対する備え。想像してしまうと人はどんどん不安になって「かけておけば安心」となりがちです。

専門的な知識もないため、「みんな入っているから…」「すすめられて…」と加入してしまう人も。

『自分の状況がわからないまま、保険に入っている人が本当に多い。でも、保険は必要な人が必要な分だけ入るもの』と前野さん。

「保険は入るべき」というのは、すり込みに近いと指摘します。というのも、「実は保険に入らなくても困らない人はたくさんいる」からです。

 国や会社で加入している保険で十分な場合も

 保険というとCMなどで見る商品を想像しますが、保険には国の保障である「社会保険」があり、私たちは誰もがその恩恵を受けられます。

さらに、会社員や公務員であれば社会保険は手厚くなり、勤務先によっては、独自の「職場の保障」があることも。

共働きなら、夫婦ともに手厚い社会保障があるので、民間の保険に入らずとも、すでに一定の保障は受けられるというわけです。

社会保険…健康保険、厚生年金保険、国民年金、介護保険、労災保険、雇用保険
職場の保障…付加給付、団体定期保険
自助努力…貯蓄、民間保険

『まずは、自分が加入している「国の保障」を知り、「職場の保障」も確認する。それでまかなえない分を、自分で準備するのです』。

その準備分も、保険だけではなく、貯蓄を使うことも選択肢に。保険加入はそれから検討しても遅くはありません。

 

iStock.com/Gumpanat

共働き・会社員なら、思ったより手厚い保障も!

では、具体的にどんな保障があるのでしょう。たとえば病気やケガの医療費は、「健康保険証」を提示することで3割の負担ですんでいます。

たとえ手術で100万円かかったとしても30万円。さらに、医療費が高額の場合は、健康保険の「高額療養費」制度を使えば、所得額にはよりますが、自己負担金は約9万円程度(年収目安が約370万~770万円の場合)

また、会社員は病気やケガで休み、十分な給料がもらえない場合には給料の約3分の2がもらえる「傷病手当金」があります。

さらに、仕事中のケガは「労災保険」で自己負担はゼロですし、病気やケガなどで仕事や生活に制限を受ければ「障害年金」の対象になることも。

『知らないだけで、国の保障は思っている以上に手厚いんです。死亡の場合も、残された家族は「遺族年金」がもらえます』。

これらの保障は細かな条件により受け取れる額が変わってくるうえ、会社によっては上乗せなどの独自の制度があることも。民間の保険をかける前に、夫婦それぞれにどれだけの社会保障があるのか調べてみましょう。

「保険でまかなう額」の算出方法は?

保障がかなり受けられるのはわかりましたが、それで足りるのかどうかは、計算してみないとわかりません。たとえば夫婦のどちらかが死亡した場合、算出方法は?

『残された家族の生活費や教育費などの「一生分の支出」と、死亡によりもらえる遺族年金、残されたもう一人の未来の収入などの「一生分の収入」を出して比べてみます。支出のほうが多かったら、その足りない分を補う保険を検討しましょう』。 

なるほど、考え方はシンプル。ですが、遺族年金も職業や性別、年齢などの条件で違ってきますし、会社での上乗せ分も確認が必要。支出額も、今の家計や将来のイベントを把握していないと算出できません。

『たしかに簡単ではありません。でも、一度真剣に考えてみるからこそ、必要性がわかるし、納得して保険の加入を判断できます。一回頑張ることで、ムダな保険に入らずにすみます』

 

 

iStock.com/kudou

 

国の保障が期待できないことに保険で備える!

いっぽう『国がケアしてくれない「もしも」に関しては、自分で備えるしかありません。それが損害保険です』。

日本では、隣家からの不注意による火事で自宅が全焼しても弁償してもらえないので、火災保険は必須。これとセットで地震保険にも加入しておけば安心です。

最近、各地で水害が起きていますが、ハザードマップで被害の可能性が高いとわかれば水災補償を検討しましょう。

ほかにも、他人のモノを壊したり、自転車事故で相手への賠償責任が発生したりしたときに対応できる「個人賠償責任保険(特約)」や、自動車事故で、自賠責保険ではカバーできない部分を補う「自動車保険(任意)」も、必ず入っておきましょう。

 

 

ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。

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