以前からあった年金不安の問題に、一層拍車をかけるニュースが舞い込んできました。 というのも、今年5月に金融庁金融審議会がまとめた報告書の中に、「人生100年時代」を見据えた資産形成を促す文言があり、それによると95歳まで生きるためには、夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要になる、との試算を示したからです。 つまりは今後、「もう年金だけで暮らすことはできない」と国が宣言したようなものです。 後日政府が「不適切」との釈明をしましたが、いずれにせよ年金のみでは不安になるような将来はやってくるとの見方は以前より多くあったものです。 一説によると2千万円どころか、1億円は必要とまで言われましたが…媒体により算定根拠はまちまちですので、どの金額も鵜呑みにしないでわが家ならいくら、という感覚を持ってください。 「これまでずっと高い社会保険料を払ってきたのに…」とやるせない気持ちはわからなくもないですが、ほころびが出始めているのもまた事実。 ここは割り切って、少しずつでも自助努力による老後の生活資金を確保することについて考えてみましょう。