2019.07.08
子どもの誕生は、とても喜ばしい出来事です。とびきりハッピーな気持ちと共に、徐々に湧いてくるのが教育費への不安です。
大切な子どものことはしっかりしたい……。でも「わからないからこそ不安になる!」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもが生まれたときに知っておきたい、教育費についてのあれこれを紹介していきます。具体的な金額の目安や、貯めるための具体的な方法についても、ぜひ参考にしてみてください。
■子どもの教育費、どのくらい必要なの?
子どもの教育費は、子どもを育てていく上で、非常に大きな負担になると言われています。とはいえその金額は、子どもがどんな進路を選択するのかによって、大きく変わってくるポイントでもあります。
たとえば子どもが、幼稚園から大学まで、全て公立学校へと進学した場合、教育費の目安は約500万円だと言われています。
そのうち半分程度が、大学で必要となるお金となりますから、貯めるための余裕はまだまだあると考えられるのかもしれません。
一方で子どもが、幼稚園から大学まで、全て私立学校へと進学した場合、教育費の目安は約1,670万円と高騰します。
全て公立を選択した場合と比較して、3倍以上の金額になってしまうケースも多いということを、しっかりと頭に入れておきましょう。
私立を選択する場合は、大学でかかる費用が300万円~500万円となります。
とはいえそれまでに必要となる教育費も1,000万円以上という計算になりますから、小・中学校で必要な費用を支払いながら、いかに高校・大学費用を貯めていくかがポイントとなります。
また大学は、子どもが選ぶ学科によっても金額差が生まれてきます。文系よりも理系の方が、学費が高い傾向にあり、私立大学の医歯系学部では2,281万円にもなります。このあたりも考えながら、教育費はコツコツと確実に貯めていくべきだと言えるでしょう。
■教育費の貯め方2つ
家計への負担が大きくなりがちな教育費だからこそ、コツコツと地道に貯めていくのがオススメです。子どもが生まれたら、できるだけ早いタイミングで教育費について考えておきましょう。
0歳のときから教育費の貯蓄をスタートすれば、中学校から私立へと通うルートであっても余裕が生まれます。教育費負担が本格的にスタートするまでに10年以上の歳月がありますから、この時間を利用して、少しずつお金を貯めていきましょう。
教育費を貯めるための方法には、以下の2つがあります。
★保険
いわゆる学資保険は、教育費を貯めるための専用の保険です。子どもの誕生と共に加入し、卒業や進学といった、節目の時期に受け取れるものが多くなっています。
学資保険のタイプもさまざまで、純粋に教育費の貯蓄だけを目的にするものもあれば、子どものケガや病気への備えとセットになっているものもあります。掛け金の合計と、満期時に受け取れるお金の差を確認しながら、ベストなタイプを選択しましょう。
また近年では、学資保険以外の低解約返戻金型終身保険を、学資保険目的でかける方も増えてきています。どちらにもメリットもあればデメリットもあるので、保険に詳しくない場合には、専門家のアドバイスを聞きながら選択するのがオススメです。
★貯金
保険に頼らずに教育費を貯めようと思ったときには、自分自身の貯金で確保する必要があります。まずは教育費の目標金額を設定し、いつまでに用意したいのかを決定しましょう。あとは目標金額を月数で割れば、毎月の貯金額の目安が見えてきます。
ボーナス時には積立金額を増やすことで、月々の負担を少なくすることができます。また貯金で教育費を用意する場合は、気付かないうちに使ってしまわないよう、先取貯蓄で対応しましょう。
貯金で教育費を貯める場合には、無理のない範囲で投資に挑戦するのもオススメの方法です。教育費は、実際に使用するまでの期間が長く、投資に回すお金としても向いています。一攫千金を狙うような投資ではなく、少しずつでも着実に増やせるような方法を選んでみてください。
■兄弟姉妹がいる、希望する場合はそれぞれでシミュレーションを!
教育費の負担は、子どもの数によって倍増していきます。子どもが2人いれば2人分の、3人いれば3人分の備えが必要となります。現在すでに兄弟姉妹がいる場合も、これから先兄弟姉妹を持つことを考えている場合も、子ども一人一人について適切な計画を練っておきましょう。
子どもの年齢が近ければ、教育費が重なる期間も発生してきます。子どもが一人だけの場合よりも、より綿密に、どの時期にどの程度の教育費が必要となるのかをチェックしておいてください。あまり教育費がかからない時期を願って、確実に貯めておくことが大切です。
■まとめ
子どもの教育費について不安を抱えてしまいがちなのは、先のことを見通すのが難しいからでもあります。いつどのぐらいのお金がかかるかわからないから、とにかく貯めなきゃ!と考えるのは、ストレスも大きいものですよね。
確かに子どもの教育費は、希望する進路によっても大きく変わってくるものです。とはいえ「最低でもこれくらいは用意しておかなきゃ……」なんて目安は、なんとなくつかめたのではないでしょうか。
教育費の貯め方に、「一発どかんと」という方式は存在しません。コツコツと着実に、積立を行っていくのがベストです。まずはいつまでにいくら貯めるのかを明確にし、今の自分にできることから、確実にスタートさせていきましょう!