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話題の「PayPay」便利で安心?キャッシュレス「積極派・消極派」にFPも割れる

マネー

2018.12.25

100億円キャンペーン」を謳い、キャンペーン終了時の駆け込み購入や、クレジットカードのなりすまし不正請求問題など、よくも悪くも大きな話題となった「PayPay」。

来るべきキャッシュレス時代を牽引すると注目の新サービスに、筆者もさっそくアプリをダウンロードして、キャンペーンに参加してみました。キャッシュレスでの支払いのスムーズさに感心しながらも、「使いすぎ」の罠にハマりそうになったり…騒動に「ちょっとだけ」巻き込まれてみて考えた、キャッシュレス時代のお金の使い方について、お話しましょう。 

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すぐに使える手軽さ&支払いのスムースさが魅力 

いわゆるスマホアプリを使ったキャッシュレス決済のサービスとしては、これまでも「LINE Pay」や「楽天ペイ」などが多くの利用者を獲得していましたが、今回新規参入という形で、ソフトバンク・Yahoo!系列の「PayPay」のサービスが始まりました。

筆者も「100億円あげちゃうキャンペーン」や「20%が戻ってくる」の売り文句に心惹かれ、「FPとしての研究、実践のため」という言い訳もしつつスマホにアプリをダウンロード。クレジットカードやデビットカードのように「カードを発行」するための手続きや「審査」もないので、アカウントや支払い方法の登録をするとものの5分で使えるようになります。

初めての利用では「500円相当」のプレゼントがつくので、さっそく自宅近くのファミリーマートで、コンビニスイーツを買ってみました。支払い方法はレジで「PayPay」のスマホ画面を見せて、「PayPayで」と告げると、店員さんがバーコードをピッと読み取ってあっという間に支払い完了。

このスムーズさが気に入った筆者は、「PayPay残高に銀行口座からのチャージ(※1)」を選んで5000円をチャージ。家電などの購入予定がなかったので、もっぱらおにぎりやお菓子の「ちょい買い」で使用しました(加盟店も急増しているようですが、筆者の生活圏ではまだ「いろんな店で使える」というレベルではありません)。

※1このほか「PayPay」の支払い方法には、「Yahoo!マネー」と「クレジットカード」がある。

便利さの裏の危険な罠「購買欲求」が膨らむ

こうした「PayPay体験」をしてみて「これはいい」と思ったのは、
財布の中の1円玉を探す手間なく支払いができて、ストレスがない
ということに尽きます。子連れで大きな仕事の荷物を持ちながらの買い物するときなど、そのありがたさを実感できると思います。

しかし、便利だ、快適だ、と喜んでばかりもいられませんでした。それは、「100億円キャンペーン」での「支払い金額の20%相当のPayPayボーナスが支給される」(しかもひと月5万円までOK)という大きな還元率につられて、必要でないもの(仕事帰りのアイスとか、肉まんとか)まで買って「特典狙いの銭失い」になってしまったこと。

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これは数百円の例ですが、「欲しいけれど、まだ必要ない」と思っていた20万円台の4Kテレビを、「25万円だと5万円戻ってくる」と買っていたら…。「得する」という言葉につられて、「いま必要でないもの」まで買ってしまいそうになる、「キャッシュレスの罠」にはまりそうなって、ちょっと怖くなりました。

キャッシュレス社会では自分の判断基準を持つこと 

実は筆者のまわりのFP仲間では、キャッシュレスについては「積極派」と「消極派」のふたてに別れています。

「積極派」は中国や韓国などは、キャッシュレスが浸透して、日本は大きな遅れをとっている。日本が国際的なキャッシュレス化に乗り遅れないためにも、FPとして「PayPay」、「LINE Pay」、「楽天ペイ」などのキャッシュレスサービスをどんどん取り入れ、ポイントやキャッシュバックなどの特典を大いに活用しよう、と考えて行動している人が多いようです。

「消極派」は、現在の日本では偽札の横行もなく、キャッシュの方が安全であり、そもそも日本のキャッシュレス化は必要なのか。今回の「PayPay」のなりすまし問題など、キャッシュレス取引の安全性も気になる、と考え、むしろキャッシュレス化推進の風潮に踊らされないようにしようと自制している人も多いようです。

「積極派」「消極派」どちらが正解ということはありません。キャッシュレスサービスをどんどん利用するもよし、もう少し様子を見るもよし、ご自分の価値観を持った上で決めていいことだと思います。

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ただ、利用者としてはPayPay」の20%ボーナス付与は、買った時点では満額払っていて、決して「2割引で買えた」わけではないことを覚えておいて欲しいと思います。そして、便利だからと予算感なく使うのではなく、月いくら、週いくらと予算を決め、そのつどチャージするなどして、使いすぎにはブレーキをかけたいものです。

使いすぎやなりすまし被害の防止のために「PayPay」側でも手を打ち始めています。20181221日(金)より、クレジット決済「Yahoo! JAPANカード」からのチャージ金額に5万円の上限が設けられました。

また、3万円以上の支払いの場合は、本人確認の書類提示が義務づけられています。サービス提供者も利用者も「簡単・便利」と「安心・安全」のバランスには、常に気を配っていきたいですね。

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ライター:小中島 浩昭
出版社の編集者を経て、フリーのマネーライターに。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。手間をかけずにお金を貯める方法を模索中。妻、高2、高1の年子、老犬の5人家族。

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