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「死蔵カード」はリスク大!?  安心お得な賢いカード整理術

マネー

2018.08.02

 

【写真1】shutterstock_82699687

「新規入会で5000ポイントプレゼント!」など、クレジットカードの多くは入会特典を設けています。また、ポイントサイトを通じたクレジットカードの新規入会でも大量ポイント提供の特典が用意されています。そういった特典に魅力を感じて次々申し込むと、カードは増えるばかり。一方で目当ての特典に満足し、手にしたカードを利用しないケースも少なくありません。結果、使われることなく、自宅のタンスなどにしまい込まれる「死蔵カード」が貯まっていくことになるのです。

 

使わなくても負の遺産。新規クレジットカード審査にマイナス

 

「クレジットカードを安易に作り、利用しないままたくさん持つのはマイナス。『使っていないのだから問題ないのでは…』と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです」

 

こう語るのは、クレジットカードやポイントの専門家として知られ、ポイント交換案内サービス『ポイ探』を運営する菊地崇仁さん。じつはさまざまなリスクが潜んでいるという死蔵カード。一番のリスクとして、「新規のクレジットカード審査が通りづらくなる」ことを挙げます。

 

「クレジットカード会社は、カードを頻繁に使い、きちんと返済も行う顧客を優先して集めたいと考えています。その判断材料とするカードの利用状況は自社だけでなく、CICという個人信用情報機関でも管理され、同機関加盟の金融機関各社で情報共有できる仕組みになっています。新規にクレジットカードを申し込むと、カード会社はCICに照会。情報をもとに審査の可否を決めるのです。このとき、死蔵カードをたくさん持つ人だと利用していない履歴が多数判明するため、審査に落ちてしまうケースも出てきます」

短期間にクレジットカードを複数枚申込むこと自体、怪しまれる行為。しかも利用していない状態だと目をつけられ、審査が通らなくなるのは時間の問題です。

「あくまで私の経験上ですが、新規でクレジットカードを作ったら少しでも継続して利用し、次のカード申込みまで1~2か月の期間を空けること。6か月以内に3枚以下になるようします。そのほうが審査は通りやすいでしょう」

年会費“永年”無料が、突然有料となる落とし穴

【写真3】shutterstock_27337120

死蔵カードが増えると、使用していないがゆえに管理が行き届きません。頻繁に利用するクレジットカードと違ってぞんざいに扱い、履歴を確認する意識も希薄になります。

「そのため、カード情報が漏えいするリスクは高い。知らぬ間に不正利用され、ある日、高額な請求が来てビックリなんてことにも十分起こりえます」

 

管理が行き届かないことによる意外な落とし穴も。カード会社のサービスの“改悪”に気づかないケースです。

「クレジットカードの年会費無料は、カード会社によって『永久無料』を謳うものと、『永年無料』を謳うものに分かれます。その違いが何かわかりますか? 永久無料の永久=限りなく続くという意味なので、年会費無料に期限はなく、有料にならないと言い切れます。一方、永年無料の永年=長い年月という意味なので、年会費は長い間無料なだけ。つまり、将来的に有料になる可能性があるのです。年会費無料だからと安心している死蔵カードが年会費“永年無料”の場合、サービスの改悪によって突如、有料になる可能性もあるため、それに気づかず年会費をとられることも予想されます」

 

実際、年会費永年無料だったカードが、のちに有料となった一枚が「SBIレギュラーカード」。2015年9月以前は年会費永年無料でしたが、同年10月1日から年会費初年度無料、2年目以降は900円(年間10万円以上の利用で2年目以降も無料)に改悪されました。ちなみに同カードは2018年1月31日末ですべてのサービスを終了しています。

 

個人信用情報機関を活用してカードリストラを

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新規のクレジットカード審査が通りづらかったり、不正利用などのリスクを回避したいなら、死蔵カードは持つべきではないでしょう。とはいえ、クレジットカードが増えて管理しきれず、どれが死蔵カードなのかわからない…という人も多いはず。何か良い手立てはないでしょうか?

 

「前述した個人信用情報機関のCICにアクセスし、自身の所有するカードの利用状況をチェックしてみることをおおススメします。CICでは本人に限り信用情報の開示請求が可能。費用は1000円です。信用情報を見るとカードの利用状況が一目瞭然でわかるので、利用していなかったり、利用頻度が低いカードを死蔵カードと見なし、リストラ候補とすればいいでしょう」

 

死蔵カードをリストラする際にも注意点があります。使用しないカードにハサミを入れて、ゴミ箱へ――。これで安心というのは大きな誤解。

「解約しない限り、カードの契約は続きます。ハサミで切ってもカード番号がわかれば不正使用の危険も伴います。リストラするなら、解約の手続きを実行してください」

 

クレジットカードを必要最低限の枚数で十分機能します。むしろ使い勝手のいい少数精鋭のカードに絞ったほうがポイントは貯まりやすく、さまざまなサービスも享受しやすくなります。一度、手持ちのカードを整理してみては?

 

教えてくれたのは

菊地崇仁さん

クレジットカードやポイントの専門家として、テレビや雑誌、セミナー講師としても活躍中。All About「ポイント・マイル」のガイド。ポイント交換案内サービス「ポイ探」を運営する。

ポイ探検http://www.poitan.net/

 

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