2018.07.24
2021.03.01
最近、「フィンテック」を使った「新しいお金のサービス」が続々と登場しています。
そもそも「フィンテック(Fintech)」とは、「金融(Finance)」と「テクノロジー(Technology)」を合わせた造語で、「金融テクノロジー」といわれることもあります。何やらマネー上級者向けの話のようですが、実はフィンテックを使ったサービスは、私たちの日常生活にもたくさんあります。
なかでも、家計簿に挫折しがち、貯金ができない、ムダ使いがやめられない…などの〝お金に迷える子羊たち〟に手を差し伸べるサービスが大人気。おすすめをご紹介します!
フィンテックが「家計簿の弱点」を解決!
私たちが日常生活でフィンテックのサービスを使用する場合、そのほとんどがスマートフォンとアプリを使います。簡単な設定ですぐ利用できるものばかりです。
これまでの家計簿つけでは、市販の家計簿に手書きする場合も、ExcelなどのPCソフトを使う場合も、レシートの数字を「入力する」という面倒がありました。ところが、フィンテックを使った家計簿アプリを使えば、その手間からきれいさっぱり開放されるのです。
代表的な家計簿アプリは「Money Forward(マネーフォワード)」。
フィンテックの技術を使って、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ネットショッピングなどと連携し、そこで使ったお金の情報をアプリが収集。「食費」「日用品」「趣味・娯楽」「交通費」などの費目に自動的に振り分けてくれます。
また、現金での買い物もレシートを撮影するだけ。入力も費目分けも自動にやってくれます。さらに自分の収入に合わせた予算を教えてくれたり、家計の診断をしてくれたりと、いたれりつくせり。三日坊主で終わるどころか、「家計簿での家計管理が楽しくなる」と利用者をぐんぐん伸ばしています。
「アプリが自動的に貯金」してくれるから超ラク!
「しらたま」と「finbee(フィンビー)」は銀行口座と連携して、自動的に貯金をしてくれるアプリ。
例えば、毎週月曜日に5000円ずつ貯める「積立貯金」や、クレジットカードの買い物ごとに貯める「おつり貯金」など、いわば「アプリが自動的に貯金」してくれる! 貯金はしたいけど、いい貯め方がわからないというお金難民にはうってつけです。
「finbee」にはこのほかにも、例えば「1日1万歩歩いたら1000円」を貯金する「歩数貯金」などユニークな貯金も。健康面からも家計面からもモチベーションが上がると好評です。
貯金から一歩進んで「投資」までやってみたという人には「トラノコ」がおすすめ。こちらは「おつり貯金」で貯めたお金を投資に回すというアプリで、5円以上から始められます。「トラノコ」につては以前の記事でも詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。
お金難民の「ムダ使い」に効くのはこのサービス!
コンビニなどでのちょこっと買いがやめられずに毎月オーバー、「現金がなければクレカ」が常習化して支払いが毎月キツイ…そんなムダ使いがやめられない〝お金難民〟には、「LINE Pay(ラインペイ)」がおすすめです。
おなじみの「LINE」アプリに、銀行口座やコンビニなどからお金をチャージして、スマホや「LINE Payカード」を使って支払いをします。加盟店のオンライン決済もOK。
いちいちサイフを出さなくても支払いができるので、「え〜と、8円あったっけ」と小銭を探す手間もないので便利。しかも支払いのたびにポイントも貯まります。
逆にムダ使いが加速しそうですが、「LINE Pay」では「チャージした以上のお金は使えない」というところがキモ。例えば、「1週間の食費の予算を1万2000円」と決めて、月曜日にチャージ。食費の買い物は「LINE Pay」だけでするようにすれば、予算も守りやすくなり、ムダ使いも減るというわけです。
また「LINE Payカード」はプリベイトカードで、クレジット機能はナシ。使ったその場でお金の減り方がわかるので、クレカのように「あとで請求を見てびっくり」ということもありません。
このようにフィンテックを利用したお金のサービスには、いままで「家計のやりくり」を難しくしていた問題を解決する、さまざまなメリットがあります。
ただひとつ筆者が気になるのは、これらのアプリを運営する会社に、私たちの銀行口座やクレジットカードの情報が丸見えになること。筆者は「トラノコ」と「Money Forward」を利用していますが、「一部は口座の連携はせず、手動入力との併用」をしています。
気になる方は、このような「部分利用」から、フィンテックの扉を開けてみませんか。
ライター:小中島 浩昭