「浪費」していいお金も含めて家計を考える

そして、このレシートのかたまりを月に1回は見返して、3つの金額の割合を計算しましょう。理想的な割合は、「消費70%・浪費5%・投資25%」。

 

これは、私が「お金との付き合い方が上手い」と感じた人の家計の割合から割り出した数値です。もし、消費や浪費が多かったら、削れるものとそうでないものを考えるのです。

 

こうしてお金の使い方を見つめ直すだけでも、ムダづかいが減ります。投資にもしっかりお金を回せ、貯蓄ができるようになるのです。浪費にもお金を使う前提なので、節約ストレスもたまりにくくなります。

 

「消・浪・投」を仕分ける時、「これは浪費なのか、投資なのか」と迷うことがありますが、実は、そう考える時間もこの方法のメリット。どれに分類するか迷うことで、消費・浪費・投資に対して敏感になり、お金に関する価値観が磨かれていくのです。

 

これで家計管理に慣れると、細かく費目を分けて家計を管理することにも抵抗がなくなります。皆さんもぜひ試してみてください。

 

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文/杉山直隆 イラスト/村林タカノブ