家計のメンテナンスで、最初にやるべきこととは?

家計のメンテナンスをするためには、まず、「今の収入と支出」を把握することが大切です。

 

収入は減っているけれど、具体的にはいくら減っているのか。どんな支出が増えていて、通常時よりいくら増えているのか。こうしたことを、数字できちんと把握しないと、どのような手を打てばいいかが見えてきません。

 

とくに、いくら収入が減っているのかを直視するのは怖いかもしれませんが、「家族の未来のため」と覚悟を決めて計算してみましょう。すると、出費のクセのようなものが浮き彫りになります。これがわかると、どの出費を削ればいいかが見えてくるでしょう。

 

家計管理が苦手な人は、「消・浪・投」で

ただ、一つ一つの出費を細かく仕分けして管理するのは苦手…という人もいるかもしれません。そんな人におすすめしたいのが、「消・浪・投」で家計を管理することです。

 

「消・浪・投」とは、消費・浪費・投資のこと。それぞれ次のような意味で使っています。

 

  • 「消費」=日常生活を送るために必要な支出。食費や住居費(家賃、住宅ローンなど)、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など
  • 「浪費」=生活には必ずしも必要ではない支出。贅沢品や衝動買いしたモノ、使っていないのに払い続けているサービスの手数料、高い金利など
  • 「投資」=自分や家族の将来に向けての支出。資産運用や貯蓄の他、習い事の費用や書籍代など自己投資も含まれる

 

「消・浪・投」のやり方は簡単。何か買い物をした時に、この3つのどれに当てはまるかを考えること。「消費」「浪費」「投資」と書いた3つの袋か箱を用意して、そこにレシートや領収証を入れていきます。細かく分ける必要はありません。