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年末の給料が増えるカラクリとは?「年末調整」について知ろう!

マネー

2019.08.16

年末といえば、子供にクリスマスプレゼントを用意したり、年末年始の帰省に向けて準備したり、お正月の親戚の集まりでお年玉を用意したりと、イベントが盛りだくさんです。年末年始の準備に向けて、何かと物入りな時期でもあります。

そんなバタバタした12月ですが、1年の中で12月の給料だけ毎年多くありませんか?ちょうど物入りな時期でもあるので、いつもより多めにもらえると、とても助かるという方も多いのではないでしょうか。

ですが、よくよく考えてみると、なぜ12月だけ給料が多いのでしょう。その理由は「年末調整」にありました。ここでは、年末調整の仕組みについて詳しくご紹介していきます。

 

■年末調整とは?

給与明細を見てみると分かりますが、総支給から差し引かれている税金の中に、「所得税」があります。所得税は、毎月欠かさず差し引かれていますが、実はコレ、おおよその金額になっているんです。

所得税は、毎月の給与額や社会保険料などによって変動するので、きちんとした金額を捻出するために精算しなおされ、払い過ぎた税金を12月で還付しているというのが、「年末調整」になります。

年末に近づくと、会社から「給与所得者の保険料控除申告書」や「給与所得者の扶養控除等申告書」などをもらいます。この紙に記入し会社に提出することで、年末調整を受けられます。

次項で具体的に説明しますが、主に生命保険や医療保険、個人年金、地震保険などに加入し掛け金を支払っている方が、保険料控除の対象となります。

ちなみに、年末調整は誰でもできるというわけではありません。年末まで在籍していることが必要で、かつ非居住者と日雇い労働者は年末調整ができません。また、年収が2,000万以上の人も年末調整ができないので、確定申告をする必要があります。

■年末調整ができる控除の種類について

控除が受けられるのは、下記の通りです。

・基礎控除

・配偶者控除、配偶者特別控除

・扶養控除

・生命保険料控除(生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除)

・地震保険料控除

・社会保険料控除

・障害者控除

・勤労学生控除

・小規模企業共済等掛金控除

・住宅借入金等特別控除

・寡婦控除

なお、医療費控除や1年目の住宅借入金等特別控除は、年末調整ではなく確定申告において控除を受けることになります。

 

■増える人が大半だが、中には減ってしまう人も?

主に12月の給料が増える人は、下記の通りです。

・生命保険や地震保険に加入し、掛け金を支払っている

・フルタイム勤務だった配偶者がパートまたは専業主婦になった

・夫と死別または離婚して、シングルマザーになった

その一方で、給料が減ってしまう人も中にはいます。

・配偶者の収入が増えた

・子供が社会人になって扶養家族から外れた

増えたから得、減ったから損ということはありません。あくまでも、1年分の税金を精算して12月の給料時に調整しているだけなので、増えたときはオトク感があるかもしれませんが、減っても驚かないようにしましょう。

■年末調整の具体的な金額の算出方法とは?

1年間の間に、給料が変わったり扶養家族の人数が変わったりと、色々な変化があります。この1年分の正しい税額を算出し、足りない場合は支払って、過払いの場合は還付されるのが、年末調整です。

具体的には、「所得年税額」と「源泉徴収税額の1年分の合計」を比較します。源泉徴収税の合計の方が多い場合は還付され、所得年税額のほうが多い場合は、差額が徴収されます。

また、控除の上限額についてですが、平成24年1月1日以降に契約した生命保険、介護保険、個人年金保険については、それぞれ4万円が上限となり、合計で12万円まで控除が可能です。

それ以前に契約した保険については、「給与所得者の保険料控除申告書」に書いてある通りに計算する必要がありますが、難しいことはありません。また、地震保険料控除の上限額は5万円となっています。

 

■もしも申請を忘れてしまったら…?

年末調整は、1年間支払ってきた税金を精算し、正しい金額を確定するための重要な手続きになります。手続きするのが面倒くさかったり、手続きするのを忘れていると、税金の過払いが発生する可能性も…。控除が受けられないと、還付金が戻ってくることもないので注意が必要です。

もしも、年末調整の手続きを忘れてしまった場合は、自分で確定申告しなければなりません。確定申告の期間は、毎年およそ1カ月間となりますが、5年前までさかのぼって控除が受けられます。会社の年末調整は面倒くさいと思うかもしれませんが、自分でやらなければならない確定申告の方が、もっと面倒です。

年末調整の期限についてですが、税法上は1月31日までとなっています。もし間違えて記入した場合、1月31日まではやり直しできますが、実際に事務手続きに時間がかかるため、もっと前に会社に提出しなければいけません。一般的には、11月~12月始めに提出している方が多いようです。

会社から年末調整の書類をもらったら、速やかに手続きを進めてしっかり控除を受けましょう!また、10月~11月にかけてそれぞれの保険会社から「控除証明書」が郵送されますが、年末調整に必要な添付書類になるので、提出まで大切に保管しておくことが大切です。

 

■まとめ

年末の給料が増えるカラクリ、ご理解いただけましたか?実際は、税金の払い過ぎを調整しているだけなのですが、いつもより多めにもらえると嬉しい気持ちになれます。

税金の過払いで自分が損をしないためにも、年末調整の手続きは忘れないようにしましょう!

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