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■東証株価指数以外にも、ベンチマークはたくさんある!

投資信託のベンチマークとして使われる指標は、東証株価指数以外にも多数あります。たとえば日本株式のベンチマークとして有名なものには、東証株価指数以外に、日経平均株価が挙げられます。 このほか、外国株式で運用する投資信託においては、「Morgan Stanley Capital International社」が開発・発表している「MSCI コクサイ インデックス」や、「MSCI ワールド インデックス」がベンチマークとして採用されています。前者が対象としているのが「日本を除く主要国の株価指数」で、後者が対象としているのは先進国や新興国、フロンティア国など約70か国の株価指数です。 日本債権で運用する投資信託には、ノムラBPI総合指数がベンチマークとして採用されるケースがあります。野村證券金融経済研究所が発表している数値で、日本の公社債の動きをつかむための指標として使われています。 外国債券においては、シティグループ世界国債インデックスやJPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックスがベンチマークとして採用されています。 該当する投資信託を選択する場合には、ベンチマークとなっている指標にも注目してみると良いでしょう。

■まとめ

投資信託は、「運用についてはプロにお任せできるため、初心者にとっても挑戦しやすい」という点が魅力の一つだと言われています。実際に、「投資についてはあまり詳しくないものの、投資信託でNISAをスタートした!」なんて方も少なくないでしょう。 とはいえ、資産運用で失敗しないためには、やはりそれなりの知識が必要となります。東証株価指数(TOPIX)を始めとする各種ベンチマークが示している内容や、その見方を知っておくことも、大切なことだと言えるでしょう。 これから投資をスタートしようと思っている人や、まだ投資生活をスタートしたばかりという人にとっては、「わからないことばかり!」ということもあるかもしれません。こんなときでも諦めず、少しずつ投資や経済に関する知識を身につけてみてください。自分にピッタリの投資手法を見つけるための、手掛かりになってくれるはずです。