■現金を目減りさせないためのポイント5つ

せっかく貯めた現金が目減りするのは困る!と思う方は多いはず。だからこそ、今の内から意識しておきたいのが、インフレに備えたリスクヘッジなのです。 これから先、インフレが起きたときでも自分自身の資産を守るためのコツは、「現金をモノに替えておく」という方法です。モノであれば、インフレと同様にその価値を上昇していくと予想されます。 ある程度インフレが進んだ段階で、モノから現金へと再度変換すれば、そのときの価値に見合った現金を手に入れることができるというわけですね。 ではいったい、何をどうすればリスクヘッジになるの?と疑問に思ったときには、以下の5つのポイントを参考にしてみてください。 ★金を購入する 金属の中でも、そのままで価値を持つ金は、世界的にも安定した価格で取引される対象としても知られています。「株券」などとは違って、それ単独で価値が認められている物質ですから、値段が安定しています。 インフレが起きれば、当然金の価格も上昇していくと考えられます。金相場やドル円相場にも影響を受ける分野ですが、比較的リスクが少ない投資方法として知られています。 ★投資信託の利用 インフレ対策には、資産運用が効果的ですが、投資内容によってリスクが大きいものも、そうではないものも存在しています。リスクを低減し、投資の専門家に運用を依頼するのが投資信託のメリットです。手数料は発生しますが、インフレ対策としては、利用しやすい金融商品だと言えるでしょう。 ★不動産への投資 家や土地などを購入することも、インフレ対策につながります。物価の上昇と同時に、家や土地の値段が上がっていくと考えられるためです。 余剰資金があれば不動産投資に乗り出すのも良いですし、「そこまではちょっと……」と思う場合には、不動産関連の株を購入するのもオススメの方法です。インフレと共に不動産会社の業績がアップすれば、株価が上がる可能性も高いです。 ★外貨預金 インフレが進むということは、円が弱くなるということ。あらかじめ外貨へと交換しておくことで、リスクを回避できる可能性が高くなります。 このときの外貨選びのコツは、対円で強くなる可能性のある外貨を選ぶということです。使う予定がないお金であれば、外貨預金で分散投資に回しておくのもおすすめです。 ★住宅ローンの固定金利化 子育て世代の中にも、利用している方が多いのが住宅ローンですが、インフレが進めば、金利は上昇していきます。変動金利でローンを組んでいると、その影響をダイレクトに受けてしまいます。 返済額が増えることにもなりかねないので、インフレの兆しを感じとったときには、住宅ローンを固定金利化しておくことも、自身の資産を守るためのコツとなります。

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■まとめ

これから先、いつかは必ずやってくるのがインフレの波。時代の変化にどう対処し、どう乗り切っていくべきなのかは、ぜひ今から考えておきたいものです。 最初は「難しくてよくわからない」と感じることも多いかと思いますが、「インフレと共に、現金の価値が下がる」ということを頭に入れておけば大丈夫です。余剰資金については、現金以外で保有する方法についても、積極的に検討してみてくださいね。自分に合った方法で、賢いインフレ対策を実践しましょう!