・会社四季報は12のブロックに分かれている 会社四季報の誌面を見てみると、大きく12のブロックに区分されている事が分かります。 そこを意識して見るだけでもかなり読みやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.業種 2.社名・事業内容・本社住所など 3.記事 4.業績 5.業績修正変化記号 6.配当 7.株主 8.役員・連結会社 9.財務 10.資本移動・株価・格付け 11.株価チャート 12.株価指標 これら12に区分されたブロックを参考にその企業を読み解く事が可能です。 ・全上場企業約3,550社すべてに担当記者がついている 驚くべき事に、日本の上場企業約3,550社に対して、全社に担当記者がついており、日常的に取材が行われています。 証券会社においてもアナリストがカバーできるのは大手を中心とした500社程度ですので、約3,550社すべてをカバーできるのは、会社四季報ならではの強みなのではないでしょうか。 各企業それぞれに専門の担当記者がついているため業績予想も信頼性が高く、さらに2期予想まで行っているのは、会社四季報の大きな特徴と言えます。

 

■会社四季報のどこを見れば良いの?

12のブロックに区分されていると説明いたしましたが、いったいどこの部分に一番注目すれば良いのでしょうか。 そこを把握しているだけで会社四季報を読み解くためのハードルがグッと下がりますので、ぜひ覚えておいてください。 ・ほとんどの投資家が第一に注目するのが上方修正 会社四季報の発売と共にほとんどの方が注目するのが、上方修正企業です。 前号に比べて予想営業利益が増えたかどうかというのは、5.業績修正変化記号で確認する事ができます。 誌面で言うと、一番右端の社名の隣の欄外部分に記されており、矢印で分かりやすく表示してあるため一目でわかります。 この矢印が上を向いていれば前号に比べて予想営業利益が増えているという事になるんですね。 特に上向きの矢印が2つ連なっている記号が記されている企業は、30%以上の増額修正企業となり、要注目と言っても良いのではないでしょうか。 ・会社四季報記者が独自に増額した企業はさらに注目 上方修正企業に注目するのも良いですが、さらに注目すべきなのは会社四季報記者が独自に増額した企業です。 例えばその企業が予想を据え置いたとしても、会社四季報が独自に判断して利益の増減を予想する場合があるんですね。 その予想は信頼度がかなり高く、独自に増額予想された企業は会社四季報の発売日と同時に株価が上昇するといった事も珍しくはありません。 それほどまでに会社四季報というのは投資家達からの信頼が厚いと言えるのではないでしょうか。