■日本経済、そして世界経済に及ぼす影響

日本の経済はほぼアメリカと連動していると思ってもいいほどの、強い関係性があります。 前日のダウ平均株価が日経平均株価に影響を及ぼすことが多いというのは、テレビのニュースを見ていてもわかるかもしれません。 つまり、「アメリカ経済がくしゃみをすれば日本経済は風邪をひく」とよくたとえられるように、日本の株価にもよくも悪くも影響が出てきます。 今回最も恐れるべきは、「アメリカが風邪をこじらせた」というシナリオです。単に米中二国間の経済問題だけではなく、多国籍企業を介して世界経済に悪い影響を与えかねません。 アメリカの内需に陰りが出ており、その上にこの貿易戦争。これ以上に加速すればよくない方向に向かうのはわかりきっています。 さらにグローバル経済で全世界の株価が下落し、悪循環を形成してしまいます。さまざまな要因も相まって世界的な不況になるということも否定はできません。

■結局、株式市場はどうなる?

これもまたエコノミストや関係者によってまちまちな見解でありますが、いずれ政治的な決着を図ることで、以前の関税水準に引き下げる可能性が大きいように感じられます。 経済の疲弊戦になって共倒れになりかねないところで、妥協点を双方で見つけ出そうと探りを入れることが予想されるからです。 米中の直接対話となるのか、それとも第三国の仲介によるものかは現在のところ把握はできていません。 いずれにせよどこかで首脳会談は行われる見込みですので、その時の譲歩次第、ということになりそうです。 万が一決裂すれば…といった懸念を示す向きもあるようですが、それほど多くはないといえるでしょう。 過度な楽観は禁物ですが、必要以上に不安視しないことも現段階では必要でしょう。

■まとめ

まだまだ米中の経済摩擦は予断を許さない状況です。今後も急展開があるかもしれません。深刻な事態になることだけは避けてもらいたいものです。 新たに外国株に手出しをするのは禁物ですが、必要以上に焦ることなく、かといって楽観すぎもせず動向を見守ることが必要になってくることでしょう。 もし株式や投資信託を持っていたら、最小限値動きぐらいは毎日確認しておくことが必要かもしれませんね。