■投資信託のリスクの種類

投資信託では、基本的に株式や債券などに投資します。これらの商品は政治や経済の動きも関係する市場により、変動などでリターンだけでなくリスクが生じる場合があります。投資信託で生じるリスクには、主に以下のものがあります。 ・価格変動リスク


投資信託で組み入れている株式などの投資商品の価格は、経済情勢、企業の業績などの影響を受けて変動します。価格が下がるリスクが価格変動リスクです。 ・為替変動リスク


海外株式や海外債券など海外の資産に投資する投資信託の場合には、為替レートの変動を受けてリスクが発生する場合があります。海外資産を保有しているときに円高になると、解約して円に戻したときの資産価値が下がります。 ・金利変動リスク


金利が変動すると、債券の値段も変動します。金利が低下すると債券の価格が上がり、金利の上昇時には債券の価格が下がる傾向があります。 ・信用リスク


株式や債券等の発行会社が倒産した場合や、会社の財務状態や評価の変動などにより、投資商品の価格が下がるリスクです。 ・カントリーリスク


投資をした国や地域で政治や経済の情勢が悪化した場合に投資商品の価格が下がるリスクです。特に新興国市場の商品は、先進国の商品と比べてリスクが高くなります。

■投資信託にかかる費用にも注意

投資信託は、投資商品の運用をプロに任せるため販売会社にはお金を預けるほかに手数料を支払います。もしも運用状況で収益が出ていても、手数料が高額の商品では最終的な利益が見込めない場合もあるので注意が必要です。


投資信託にかかる手数料には「販売買付手数料」「管理手数料(信託報酬・監査報酬)」「 信託財産保留額」などがあります。 ・販売買付手数料


投資信託を購入時に販売会社に支払う手数料です。手数料は購入価格の数%程で相場は1~3%が相場ですが、ファンドの種類や販売会社によっては手数料が無料の「ノーロード投資信託」もあります。 ・管理手数料(信託報酬・監査報酬)


投資信託保の保有時に信託保有額に応じて支払う手数料が信託報酬、決算ごとに監査を受けるための費用が監査報酬です。両方を合わせた手数料相場は月0.5~3%程です。 ・信託財産保留額


投資信託を解約する際にかかります。解約時の価格の0.1~3%が相場で、販売会社に支払うものではなく信託財産に留保するお金です。ファンドによってはかからないものもあります。