費用面のデメリットが意外と多い?


古民家という読んで字のごとく、家の老朽化などのデメリットはどうしても付いてきてしまいます。修復などにどうしても購入後に追加でお金がかさんでしまうケースが多いでしょう。 購入してからトラブルが発生してあたふたしてしまう前に、しっかりとデメリットも把握しておきましょう。

 

・シロアリが住み着いているか否か

古い木造の建造物というのはどうしてもシロアリにとって生活しやすい良い環境になってしまいます。彼らも真剣に生きている以上罪があるわけではありませんが、その家にこれから住む人間にとって彼らとの同居生活は厳しいですよね…。 どのくらい被害があるのか専門業者に調査してもらって、結果次第では駆除も必要です。その後に被害箇所の修復費用がかかって、結果的に追加で数十万〜数百万円の出費になってしまいます。 もちろん、前の持ち主の方がシロアリの対策済みのケースもあります。しっかり調査してもらいましょう!

 

・家が傾いていたり、雨漏り箇所がそのままで退去されている可能性がある

この場合、追加で傾きや雨漏り箇所の修繕費用が必要になってきたり、耐震上も不安になってきますよね。

 

・上下水道や電気関係などの住宅インフラが整っていない物件もある

こういったインフラの工事をするとなると、さらに数十万から数百万の費用が必要になる場合も出てきていしまいます。こちらも購入前に調査してもらいましょう。 ガスが通っていないために薪で料理したり、五右衛門風呂を火で炊いたりする必要が出てきてしまったら…そういった薪独特の趣と楽しみがありつつも、現代としては不便ですよね。


理想の古民家生活のためには事前のリサーチが欠かせない


家自体は安く購入できたのに、いざ住み始めてみたら修繕費やインフラの工事費がかさんでしまった!という可能性も否めないのが古民家移住。せっかく手に入れた新しい暮らしをとことん楽しむためにも、メリット・デメリットは客観的に把握しておきたいものです。

 

文/今野由奈