■地域によってかかる食費も違ってくる

住んでいる場所によっても食費が違ってきます。もちろん地域別の特徴というのがありますから、これは仕方のない部分でしょう。 例えば首都圏と地方を比べてみると、首都圏のほうがどうしても物価が高いといった傾向があり、同じものを食べたとしても首都圏のほうが費用がかかってしまいます。ですが、その分収入も高めなので、収入における食費の割合という点ではそれほど大きくは違わないかもしれません。 首都圏は家賃なども高いということがあり、収入の少ない世帯においては食費は多少切り詰めているということもありそうです。関東以外では食費の割合は16%台で、関東においては17%台と少し高くなっており、地域ごとの違いが出ているということになります。 しかし、エンゲル係数でみるとそれほど違いは出てきていません。食費について考える場合、お住まいの地域の地域性を加味して考えなければなかなか比較は難しそうです。

■まとめ

全体的にみれば1人暮らしの食費としては、約42,600円ぐらいが妥当ということになります。世帯の人数が増えれば約65,000円、約72,600円、約77,900円、約87,900円というように変化していきます。 この金額が全国平均の食費となっています。また収入における食費の割合は、収入が高くなるほど下がってくるので、この割合を目安とすることができそうです。 あなたの家庭はいかがでしたでしょうか。しっかりと節約をしていて平均より少なめであれば、その節約がうまくいっているという証にもなると思います。もちろん、生活水準がどうなのかというある程度の判断もすることができそうです。 この値に関しては景気などによっても変わってくるのですが、自分の家庭の状況だけで判断することなく、全体の平均と相対的な比較をして判断できれば、食事や生活に対する考え方も変わってくるのではないでしょうか。