夫婦別財布は予期せぬ出費に弱い

お互いの収入や貯蓄を把握していなくても、問題なく家計管理ができているという方もいるでしょう。費目分担がスムーズにできていて、なおかつお互い自由にお金が使えるのであれば、メリットしかないようにも思えます。

 

 

 

普段の生活の中ではデメリットが見えにくいかもしれませんが、夫婦別財布による家計管理には「予定外の出費に弱い」という特徴があります。 例えば、急に大型家電が壊れたり、冠婚葬祭が重なったり、夫婦どちらかが突然入院することになったり、想定していなかったタイミングで金額の大きい出費が生じることも。そんなとき、お互いの収入や貯蓄がわかっていないと、どちらかその費用を分担すべきかが決められなかったり、そもそもその費用を捻出することができない可能性があります。

 

家計管理のコツは「干渉」ではなく「共有」すること

夫婦別財布で家計を上手に管理していくためには、定期的にお互いのお金についてコミュニケーションを取ることが大切だと言えるでしょう。

 

お互いの分担費目を決めるだけでなく、互いの収入の変化や貯蓄額について共有することで、予定外の出費に対してどのように対応することができるか見えてきます。また、定期的に家計を見直せば、無駄な出費にも気づくことができます。

 

 

 

 

家計管理は最初に決めたやり方をずっと続けるよりも、自分たちの収入や支出状況、子どもの成長など合わせて、少しずつアップデートしていくのがおすすめ。そのためには、例え夫婦別財布であっても、お互いの状況は把握しておいたほうがよいと言えます。

 

もし、夫婦別財布で家計管理をしていて、貯蓄が思うように進まないというときは、費目ごとに担当者が貯蓄をするという方法もあります。貯蓄の担当者をはっきりと決めておくことによって「私は貯蓄してないけど、たぶん相手が貯めてくれているだろう…」という曖昧な状態を避けることができます。