バニラは今や銀よりも高い!?


温暖化や日照不足によって食材が値上がりする中、“インターネット”が原因で価格高騰した食べ物も。今年3月に放送された『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)では、「バニラ」の値上がりにまつわる雑学を紹介。株式会社ミコヤ香商代表取締役・水野年純さんの話によると、5年前に比べてバニラの輸入価格は約10倍に。1kgあたり約7万円で取り引きされているそうで、今やバニラは銀よりも高価な食材になっています。

 

では何故ここまでバニラが高騰したのかというと、バニラの生産国・マダガスカルが大きく関係していました。じつはマダガスカルは国連が定める開発途上国の中でも、特に開発が遅いと認定されている国。そのため先進国は安い値段でバニラを買い取っていましたが、次第にマダガスカルにもインターネットが普及されるように。

 

するとマダガスカルの生産者たちはネットを介してバニラの適正価格を知り、“だったら今までの値段はないだろう”と先進国に値上げを要求しました。買う側としても要求をのまざるを得なかったため、バニラの価格高騰に繋がったのです。

 

価格高騰の裏には、様々な事情が隠されているようですね。

 

文/長谷部ひとみ