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お小遣い稼ぎにおすすめ、ネット証券の〝貸株〟サービスって知ってる?

マネー

2018.06.19

いまやゼロ金利で、銀行の貯蓄だけでは利子は雀の涙ほど。そんな貯蓄氷河期の今、株式投資や外貨預金、投資信託などで少しでも虎の子貯金を増やそうとしている人も多いことでしょう。

今回は筆者が数年前から実践している「貸株」でのちょこっとお小づかい稼ぎ法をご紹介します!

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「ゆうちょ銀行」の定期貯金に1年間100万円…利息はたったの80!?

筆者は以前、子どもの積み立てをしている「ゆうちょ銀行」で定期貯金の勧誘を受けました。

毎月少しずつ通常貯金にお金を積み立てていたのですが、100万円を超えたころに「すぐに使う予定がないなら、定期貯金に預けませんか? 定期貯金の金利は通常貯金の10倍ですよ!」と言われたのです。「10倍」という言葉に思わず反応してしまい、話を聞いてみました。

「通常貯金の金利は0.001%ですが、定期貯金の金利は0.01%と、なんと10倍なんですよ。預け替えないともったいないです!」と職員は力説します。

「なるほど。それで、100万円を1年定期貯金すると、1年後に利息はいくらもらえるんですか?」と質問したところ、
「はい、税引後で80円ほどです!」と職員は満面の笑みで即答してくれました。
「…は、80円?」
思わずのけぞりました。「10倍」に過剰反応した私も私ですが、1年で80円って…ATMの時間外手数料を払ったらマイナスになっちゃうじゃないですか。

そして職員はたたみかけるように、「預けていただければ金額に応じて粗品をおつけします! 貯金箱とか、ラップとか」…そこまで聞いて、筆者は郵便局を後にしたのでした。

前置きが長くなりましたが、「せめてもう少しお得な金利はないのか」と探すなかで、筆者が目をつけたのが「貸株サービス」です。

保有している株を証券会社に貸して「貸株料」がもらえる

「貸株」という言葉を初めて聞いた、という方もいるでしょう。「貸株サービス」は不動産の賃貸などと同じように、保有している株式を証券会社に貸すことで「貸株料」をもらえるシステムです。「空売り(買っていない株を一時的に借りて売り、あとから株を購入する投資手法のひとつ)」をするとき、投資家が売る株式には貸株が使われています。

貸株制度が利用できるのは、「SBI証券」「楽天証券」「カブドットコム証券」「マネックス証券」などネット証券会社が主流です。

システムはいたって簡単! 口座を持っている証券会社で貸株サービスに申し込みをしたうえで、保有している株式のうち貸してもいいと思う銘柄を「貸株」に申し込みます。そして、銘柄ごとに決められた金利分の貸株料を受け取るだけです。ただしNISA口座、ジュニアNISA口座で購入した株式は、貸株サービスは申し込めません。

サービス内容や銘柄ごとの金利設定は、証券会社によって差があります。金利は0.1%~10%程度が主流。「借りたい」という需要が高い銘柄をプレミアム銘柄、ボーナス銘柄といった名前で1%~10%といった高金利で貸し出すところもあります。

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たとえば「SBI証券」では、取り扱っている銘柄が合計4014銘柄ありますが、そのうち

貸株金利0.1%…3366銘柄
貸株金利0.5%…171銘柄
貸株金利1%~10%(プレミアム銘柄)…382銘柄
となっています(2018年6月18日現在)。

 なお、貸株サービスの対象銘柄は証券会社によって異なり、SBI証券の場合は95銘柄が「非対象銘柄(貸株できない銘柄)」です。

金利0.1%でも「ゆうちょ銀行」定額貯金の10倍、貸株利息は毎日付与される!

金利が0.1%と聞くとしょぼいイメージを抱くかもしれませんが、ちょっと待って! これは冒頭で紹介した「ゆうちょ銀行」の定額貯金の金利の10倍。

しかも貸株の場合は1年後に貸株料が振り込まれるわけではなく、金利分が毎日付与されるんです。筆者が貸株サービスを利用しているSBI証券の場合は、1か月分をまとめて毎月半ばに貸株料が振り込まれます。

筆者の保有銘柄のうち、「トライステージ(銘柄コード2178)」は金利3%、「アドバンテッジリスクマネジメント(銘柄コード8769)」は金利1%。

この2銘柄の貸株料は、1日(2018616日)で、
「トライステージ」時価評価額896円×200株×金利3%=7.36
「アドバンテッジリスクマネジメント」時価評価額1201円×100株×金利1%=0.32

 「ゆうちょ銀行」の通常貯金に100万円を1年預けたときの利息とほぼ同額を、1日で稼いでいるのです。これって、地味にすごいことでは?

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筆者の場合はこの2つを含めて合計で7銘柄を貸しているので、この日だけで合計16.53円の貸株料になりました。貸株金利は固定ではなく市場の状況によって変動しますが、この金額が毎日もらえると1か月で500円ほどが入金される計算です。

プレミアム銘柄を多めに保有していた時は毎月1500円ほど振り込まれたこともあり、ちょっとしたお小遣いになるのでホクホクです。

貸株中でも「株主優待」や「配当金」はもらえる、しかしデメリットも…!

貸株できる銘柄は証券会社によって異なりますが、貸株する銘柄や株数は自分で自由に決められます。たとえばA銘柄(300株保有)は200株だけ貸して、B銘柄(100株保有)は貸さない、といった具合です。

「株主優待や配当金を受け取る」設定にしておけば、優待も受けられるし、配当金もいつも通りに振り込まれます。また、いつでも自由に売却することも可能です。

貸株サービスって「聞けば聞くほどお・ト・ク! 使わない手はない!」と思った方も多いでしょう。ただし、メリットがある反面、当然ながらデメリットもあるので注意が必要です。

ひとつは、貸株サービスを利用すると、その間は名義が書き換えられて自分の名義ではなくなること。「1年以上保有」「3年以上保有」など、長期保有すると株主優待などが優遇される企業の場合、貸株中は「継続保有期間」とみなされない可能性があります。企業によって対応が異なるので、心配な人は貸株サービスを利用する前に、各企業に確認しておきましょう。

また、金利が高い銘柄は「値下がりしそうだから、株を借りて空売りしよう」という投資家需要が高いとも言えます。貸株の高金利だけを目当てに株式を購入するのは危険なので、売買は慎重に行ないましょう。

さらに、証券会社が倒産しても株は保護されますが、貸し出している間は、証券会社の名義になっているため、投資家の資産は保護されません。

証券会社の破たんはめったにないことですが、こうしたリスクを知っておくのも大事なこと。証券会社の格付けを調べたり、保有する株式の一部だけを貸株に出すなど、慎重を期して貸株サービスを利用するといいでしょう。

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田村みのり
会社員(人事・経理)を経てフリーライターに。年金組合の破たんで数百万円を失った経験から、分散投資の重要性を痛感。その後、教育資金・老後資金を貯めるために投資信託や株、純金積立などさまざまな財テクに挑戦してきた実績を持つ。女性誌やwebでマネーや教育、生活情報記事などを執筆。高校生、大学生の2児の母。 

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