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寒い所で運動すると“脂肪燃焼”が増える

女性の健康

2021.02.04

冬の寒い中ランニングする女性

同じ運動でも、寒い場所で行った方が温かい場所で行うよりも、脂肪燃焼量が多いことを示したデータが報告されました。この研究では、その差は約4倍に上ったといいます。ローレンシャン大学(カナダ)のStephanie Munten氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Applied Physiology」に12月3日掲載されました。

 

“周辺温度の違い”が脂質代謝をどの程度変化させるのか

定期的な身体活動は、脂質代謝を改善するように働き、血清脂質の管理に重要。これまでの研究から、中強度の負荷で連続して運動するよりも、短時間の休憩を挟みながら行う高強度インターバル運動の方が、脂質代謝の改善効果に優れている可能性が示されています。

 

しかし、脂質代謝に影響を及ぼす因子は運動のやり方だけでなく、環境、とりわけ周辺温度も影響を及ぼすことが知られています。ただし、周辺温度の違いが脂質代謝をどの程度変化させるのかは明らかになっていません。

 

Munten氏らは健康な成人を対象として、周辺温度の違いが脂質代謝にどのような影響を及ぼすかを検討。研究の対象者は11人(男性7人)で平均年齢23±3歳、BMI26.4±1.89で、運動耐容能の指標である最高酸素摂取量(VO2peak)は39.2±5.73mL/kg/分。研究デザインは、参加者全員に対して21℃の通常室温と、0℃に設定した寒冷条件で、同一の高強度インターバル運動を、それぞれ別日に行う、クロスオーバー法を用いました。

 

高強度インターバル運動は、各参加者の90%VO2peak(運動耐容能の90%)に負荷設定された自転車エルゴメーターを60秒間できるだけ速くこぎ、続く90秒間は30%VO2peakのインターバルとして、これを10回行うというもの。この運動に伴う、体温、心拍数、大腿四頭筋への酸素供給量、血糖値などの変化を調べるとともに、翌朝の血清脂質値や血糖値の変動も検討。

 

寒冷条件では脂質酸化量が358%も多い結果に

その結果、寒冷条件では通常条件に比べて高強度インターバル運動中の脂質酸化速度(脂肪が燃焼されるスピード)が有意に速く、脂質酸化量は358%多い結果に。一方、炭水化物の酸化には条件間の有意差は認められませんでした。

 

この高強度インターバルトレーニング運動試験は夕方に実施され、試験終了後の20時に研究者が用意した栄養組成が統一された栄養バーを摂取、22時に就寝してもらいました。

 

翌朝にも研究者が用意した食事(脂質66%の高脂肪食)を摂取。その後、9時〜12時まで1時間おきに4回の採血検査を実行。その結果、血糖上昇曲線下面積は寒冷条件の方が有意に低値で、一方で食後1~2時間のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)は寒冷条件の方が有意に高かったです。

 

これらのデータから著者らは、「寒冷環境での高強度インターバル運動は、それを行っている最中の脂質酸化を増やすと考えられる。しかし、今回の研究条件では、翌朝の高脂肪食摂取後の脂質代謝への影響があまり好ましいものでなかった」と述べています。(HealthDay News 2021年1月7日)

 

https://consumer.healthday.com/b-12-30-cold-weather-exercise-could-burn-more-fat-2649632123.html

 

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

 

(参考情報)

Abstract/Full Text

https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/japplphysiol.00384.2020

 

Press Release

https://www.physiology.org/detail/news/2020/12/22/cold-weather-may-help-burn-more-fat-during-exercise

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