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マイクロプラスチックを多く含む魚は?人体への影響は?

女性の健康

2021.01.15

海に捨てられるプラ

魚介類に含まれているマイクロプラスチックの量を、種別や産地別に比較したデータが報告されました。アジア産の軟体動物(貝類など)が最も強く汚染されているといいます。研究の詳細は、『Environmental Health Perspectives』に12月23日掲載されました。

 

含有量が多いのはアサリ、ホタテ…

マイクロプラスチックとは、廃棄されたプラスチック製品が完全に分解されずに残った微細な粒子のこと。川や湖、海に流れ込むマイクロプラスチックの一部は魚介類の体内に取り込まれます。マイクロプラスチックで汚染された魚介類を、ヒトが摂取した場合の健康への影響が懸念されています。また、世界中で年間1億5500万トンに上るプラスチック廃棄物が発生していて、2060年までに2億6500万トンに倍増することが予測されています。

 

今回発表された研究は、英ハルヨーク医科大学のEvangelos Danopoulos氏らによるもの。同氏は、「マイクロプラスチックが人体に与える影響は、まだ完全には理解されておらず、これまでの研究は初歩的な段階にとどまっていると言えるだろう。そうではあるが、それらの研究は、マイクロプラスチックが人体に害を及ぼすことを示唆している」と述べています。

 

Danopoulos氏は、世界各地でのマイクロプラスチック汚染の実態を把握するために、昨年10月までに発表された論文を対象とするシステマティックレビューとメタ解析を実施。MEDLINE、EMBASEおよびWeb of Scienceに公開された論文を対象とする文献検索で、50件の研究報告を抽出。

 

解析対象となった研究の大多数が、魚介類のマイクロプラスチック汚染を報告していました。メタ解析の結果、種別のマイクロプラスチック含有量は、軟体動物(アサリ、ムール貝、カキ、ホタテなど)が最も多く、湿重量(水分も含む重量)1g当たり0~10.5個でした。軟体動物の主要消費国は、中国、オーストラリア、カナダ、日本、米国であり、ヨーロッパと英国がそれに続きます。

 

産地別ではアジア海域が激しく汚染されている

軟体動物以外では、甲殻類が同0.1~8.6個、魚類は同0〜2.9個。産地別では、アジア海域で採取された軟体動物が最も激しく汚染されていました。ヒトが摂取するマイクロプラスチックの最大量は、1年間に5万5,000個近くに達すると推定されました。

 

大学のニュースリリースの中でDanopoulos氏は、「マイクロプラスチックに汚染された魚介類の摂取による人体への影響を理解するために、まず重要なステップは、ヒトが摂取しているマイクロプラスチックの量を詳細に知ることだ」と述べています。それには、人々が摂取している魚介類の種類や量を把握し、かつ、それらの魚介類に含まれているマイクロプラスチックの量を測定する必要があります。

 

同氏はまた、「マイクロプラスチックの汚染レベルが、海域によってどの程度異なるのかを知る必要もあり、さまざまな海域からより多くのデータを入手しなければならない」と語っています。加えて、汚染レベルをより正確に比較検討するため、測定方法を標準化することの必要性についても言及しています。(HealthDay News 2020年12月28日)

 

https://consumer.healthday.com/b-12-28-which-seafood-has-the-highest-amount-of-microplastics-2649593121.html

 

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.

 

(参考情報)

Abstract/Full Text

https://ehp.niehs.nih.gov/doi/full/10.1289/EHP7171

 

Press Release

https://www.york.ac.uk/news-and-events/news/2020/research/microplastics-molluscs-highest-levels/

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