定期的な検診で子宮筋腫を見つけよう

 

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子宮筋腫は女性に特有のつらい症状を引き起こすだけでなく、大きくなると慢性的な下腹部痛や貧血など、日常生活に支障を来すさまざまな症状をもたらします。 子宮筋腫を根本的に治すには手術が必要ですが、小さな段階で発見できれば薬で筋腫を小さくしたり、痛みや貧血を予防したりする薬を使用することも可能です。 つらい貧血症状が続く方は、もしかしたら大きな子宮筋腫を抱えているかもしれません。放っておくと貧血がどんどん進行して、心臓に負担をかけるなど様々な悪影響を及ぼすこともあります。軽く考えず、一度は婦人科で検査を受けるようにしましょう。 また、子宮筋腫に限らず、子宮や卵巣の病気は進行するまで症状が現れにくいもの。とくに目立った症状がない方も、定期的に婦人科健診を受けて子宮や卵巣の状態をチェックすることをおすすめします。

 

 

(※1)大分大学医学部腫瘍・血液内科学講座「鉄欠乏性貧血のはなし」
(※2)日本産婦人科学会「子宮筋腫」

 

文︰成田亜希子