出産後は「尿漏れ」が起こりやすい

 

妊娠中の骨盤底筋は、大きくなった子宮を10か月もの間支え続けるため、全体的に緩みがち。 産後も尿道括約筋を含んだ骨盤底筋が緩んだ状態となり、筋肉の働きが弱まります。 その結果、重たいものを持ったり、くしゃみをしたりしてお腹に力が入ったときに、膀胱内にたまった尿が漏れる「腹圧性尿失禁」が生じやすくなるのです。 また骨盤底筋が緩んでいると、お風呂からあがったときにお湯が漏れてくる〝湯漏れ〟を感じることもあります。

 

iStock.com/Rasi Bhadramani

産後の尿漏れが起こりやすい人


 

EBMに基づく尿失禁診療ガイドライン

』によると、出産回数が多い女性ほど産後の尿漏れが起こりやすいとのこと。 出産を重ねるごとに骨盤底筋に負担がかかって、より緩みやすくなることが原因と考えられます。 また自然分娩した女性よりも、帝王切開で出産した女性の方が、尿漏れを発症しやすいことが分かっています。

 

 

>>NEXT 尿漏れを長引かせない簡単エクササイズ