「卵巣年齢」のマジックに惑わされない


iStock.com/Darunechka ※画像はモデルを起用したイメージです

ところで妊娠にまつわる検査で「卵巣年齢検査」というのを聞いたことがあるでしょうか。 これは一般には「AMH検査」という検査で、血液中の抗ミュラー管ホルモン(アンチミュラリアンホルモン=Anti-Mullerian-Hormone)の値を測定し、卵巣内に残っている卵子の数を推測するものです。 英字表記の頭文字をとって、このホルモンを「AMH」と呼びます。値が大きいほど残っている卵子の数が多い(=卵巣年齢が若い)、逆に値が小さいと卵子の数は少ない(=卵巣年齢が高い)といわれ、妊娠しやすさに関わってくると考えられがちです。 ただし、これはあくまで「そう考えられている」というだけの話。AMHの値は妊娠しやすさの目安のひとつにはなりますが、卵子が多く残っているからといって妊娠しやすいというわけではありません。 卵子の数が少なくても妊娠する人はもちろんいます。「卵巣年齢」という言葉のマジックに惑わされず、検査の目的と内容をできるだけ理解した上で、必要な検査を必要に応じて受けるようにしたいものです。

 

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