注目のキーワード

注目のキーワード
コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

若いパパが発症することも…「男性更年期障害」について知っていますか?

女性の健康

2019.11.05

2019.12.03

「更年期障害」といえば、閉経前後の女性が発症するというイメージが強いと思います。しかし、更年期障害は男性にも起こることをご存じですか? あまり広く知られていない男性の更年期障害、つらい症状に悩んでいても周囲の理解を得られずに、苦しんでいる男性はたくさんいます。詳しく解説します。

男性更年期障害の仕組み


iStock.com/kuppa_rock

更年期障害は、加齢に伴うホルモンバランスの変化によって引き起こされます。

女性の更年期障害が、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が徐々に減少していくことが原因であることは、多くの方がご存じのことと思います。

しかし、ホルモンバランスの変化は女性のみに起こるものではなく、当然ながら男性にも起こり得ます。

いわゆる〝男性らしさ〟を作り出す「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンは、主に精巣から分泌されます。

精巣の機能が加齢とともに低下するにつれ、テストステロンの分泌量も徐々に減少します。その結果、様々な不快症状が引き起こされるのです。

その特徴を詳しく見てみましょう。

 

男性更年期障害はどんな症状?


iStock.com/AH86

男性更年期障害は主に、ほてり、めまい、のぼせ、動悸、発汗など、女性更年期障害の症状としてよく知られるものと共通しています。

いっぽう性欲低下や勃起障害など、性生活に支障をきたす症状が目立つことも多く、倦怠感や無気力感、抑うつ気分など、精神的な不調が強くなります。

そのため、仕事に影響が出るという方も少なくありません。また筋力量の低下や薄毛など、身体的な変化が現れることもあります。

 

男性更年期障害はいつ頃から?


男性更年期障害の症状は40代後半頃から少しずつ現れ始めることが多く、50~60代でピークを迎えます。

しかし男性の更年期障害は、発症時期、症状が続く期間、症状の重さなどが、人によって大きく異なるのが特徴です。

女性の場合は閉経を目途に改善していくことがほとんどですが、男性では回復の目安となる時期がありません。

このため、70~80代になってもつらい症状が続くことも少なくありません。

 

男性更年期障害の診断・治療方法


男性更年期障害は、血中の「テストステロン濃度」が明らかに減少し、更年期障害が疑われる症状がある場合に「男性更年期障害である」と診断されるのです。

根本的な治療のためには、足りないテストステロンを補うためのホルモン注射が必要ですが、前立腺がんのリスクが高まるため、専門医が慎重に判断して治療を行います。

また男性更年期障害は精神的な不調を訴える方が多いため、カウンセリングや抗うつ薬などの薬物療法が必要なことも多いとされています。

若いパパ世代でも男性更年期障害!?


iStock.com/Milatas

 

テストステロンの分泌量は加齢によって徐々に減少していきますが、大きなストレスが加わると、若い世代でも急激に分泌量が減少することがあります。

子どもの誕生は家族にとって喜ばしいことですが、急な環境の変化や育児と仕事の両立による疲れは、パパにも思いのほか大きなストレスを与えるものです。

その結果、20〜30代でもテストステロン分泌量が低下することで男性更年期障害を発症し、原因もわからずに苦しんでいるケースも少なくないと考えられます。

 

iStock.com/kuppa_rock

産後「夫の元気がなくなった」「ぼーっとしていることが多い」「性生活がなくなった」…明らかにこんな症状があるときは、医療機関への受診も検討してみてください。

いつも一緒にいるママだから、気づけることもあるはずですよ。

 

文:成田 亜希子(医師)

あなたにオススメの記事

女性の健康テーマ : 【トピックス】その他の記事

トピックス
もっと見る