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「漢方薬は体にやさしい」という誤解〝西洋薬との違い〟と正しい知識

女性の健康

2019.11.21

2019.12.03

軽度の風邪や、慢性症状で長期服用をするとき「できるだけ体にやさしい薬を使いたい」と、漢方薬を検討する方も多いのではないでしょうか。でもこの「体にやさしい」というイメージ、すべて正しいとは言い切れません。漢方薬の特徴や西洋薬の違い、服用を検討するときの注意点などをまとめました。

漢方薬と西洋薬は「成り立ち」が違う


 

iStock.com/kumikomini

薬局やドラッグストアに並ぶ薬の多くは、いわゆる「西洋薬(西洋医学の薬)」。そのほとんどが、かぜ薬、胃腸薬、といった〝薬効〟で分類され、陳列されています。

西洋薬がこのように分類されるのはどの成分が、何にどう効くのか」ということが、比較的明確であるからです。

そもそも西洋薬は、科学や技術の発達に伴い「病気の原因に効く物質」の研究から開発された薬です。

物質がどのような構造をしているのか、それが人体にどのような作用を及ぼすのかを研究して開発したもので、「合成化学物質を用いて作った薬」と言うとわかりやすいかもしれません。

 

漢方薬のベースは「東洋医学」の考え方


 

 

iStock.com/jreika

いっぽうの漢方薬は「天然物由来」の薬

物質の構造などわからない古来から、植物や動物などを用いて病や不調を処置し、経験を重ねることで「なにが効くのか、効かないのか」を体得して、編み出された治療法です。

また漢方薬での治療は、東洋医学の考え方が基盤となっています。たとえば、人体の構成要素を「気・血・水」で分類し、人体のバランスを「陰陽・五行説」の概念で説明します。

悩ましい自覚症状」に着目し、それを取り除くことを目的に漢方薬を使います。体内で過剰なものや不足しているものを症状から読み解き、バランスを整えることで改善を図るのです。

そのため漢方薬は、「冷えからくる不調」や「なんとなくだるい」というような、原因のはっきりしない症状を和らげることにも役立ちます。

 

よくある「漢方薬の誤ったイメージ」


 

iStock.com/Freer Law

天然物由来の生薬を組み合わせて作られる漢方薬は、多くの方は「煎じ薬」と言われるお茶のようなものをイメージされるかもしれません。

もちろん煎じ薬もありますが、現在では濃縮・乾燥させた「エキス顆粒剤」や「錠剤」も多くなっています。

また、慢性的な症状に用いるというイメージも根強いですが、風邪の初期や花粉症などに効果的なものもあり、長期間の服用はしないものも多くあります。

また漢方薬は「各人の体の状態」に応じて正しく選ぶことで効果が得られるため、同じ症状で同じ漢方薬を使った場合も、効く人と効かない人が出てきます。

市販の漢方薬では「体力中等度以下」「体力虚弱」など、「体力の程度」の目安が必ず記載されていますので、選ぶときに確認してください。

 

漢方薬の副作用について


 

iStock.com/marilyna

「漢方薬は天然物由来だから副作用がなくて安全」「西洋薬は副作用が心配だから、子どもには漢方薬を」と思っている方は、意外と多くいらっしゃいます。

しかし副作用は、漢方薬でも西洋薬でも起きてしまうことがあります(もちろん、問題なく快癒することのほうが多いですが)。

漢方薬の場合、個人の体質や体内の状態に合わなければ効果がなく、誤ったものを用いると、最悪の場合は悪化するおそれもあります。医師や薬剤師と相談しながら選んでください。

漢方薬と西洋薬の違いについては、どちらが優れているというものではなく、得手不得手があります。それぞれを正しく理解し、病状にあった薬を選ぶことが何より大事です。

 

 

文:鈴木渓子

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