感染症予防に「適度な湿度」の必要性

 

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感染症にかかりにくい室内環境を整えるには換気だけでなく、「湿度」にも注意が必要です。 というのもウイルスは乾燥した状態で活発になり、細菌やカビなどは湿度が高すぎると異常増殖することも。適度な湿度を保つことが感染症の予防につながるのです。 具体的には、5060%ほどの湿度が最も病原体の活性や繁殖を予防することができるとされていま

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常に湿度計をチェックしている方は少ないと思いますので、これは「適度にカラッとして過ごしやすく感じる」くらいの湿度だと思ってください。 室内の乾燥やジメジメ感が気になるときは、加湿器や除湿器で湿度を調整するようにしましょう。

 

感染症対策のためには、室内の環境を整えることも大切です。換気をこまめに行い、湿度にも注意して「stay home」を乗り切りましょう。

 

(※1)The New ENGLAND JOURNAL of MEDICINE「Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1」
(※2)保健医療科学2017「高齢者施設の感染症予防を踏まえた室内湿度の改善」

 

 

文:成田亜希子