■怒りの記録をつけておく

それでも人間なので、ついつい感情をあらわにしてしまうということもあるでしょう。そんなときには日記などに記録をつけるようにしてみて下さい。大切なのは、第一次感情に目を向け、記録しておくということです。「夫が作ったミルクが熱すぎることにイライラした」、「掃除が満足にできていないことが嫌だった」、「今度の親戚への赤ちゃんのお披露目会が不安だ」など、具体的にどんなことに不満があって怒りにつながっているのかを考え、書き出します。書き出してみることで解決策が見えやすくなりますし、周囲へも相談しやすくなるのではないでしょうか。 また、家族や夫に相談するときに気をつけたいのは、相手のせいにするのではなく、主語を自分にして相談するということです。例えば、「なんであんなに熱いミルクを渡してきたの!?」と一方的に責め立てるのではなく、「私は睡眠不足も重なっていたから、あなたが作ってくれたミルクが熱かったことにイライラして怒ってしまった。今度から作ってもらえるときには温度調節に少し気をつけてほしい。」というように、自分からのメッセージであるということを強調します。そうすることであなたが何に対して不満に思っているか、どうすれば解決できるのかが伝わりやすくなるのです。 子育て中は一生懸命な分、感情的になることも多いですが、怒りをコントロールできるようになると、協力してくれる人も増えるはず。ぜひ自分一人で抱え込まず、アンガーマネジメントを通じて協力者を増やすようにしてみて下さいね。