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子どもの「自己肯定感」が6歳までの育て方次第で決まる訳

女性の健康

2022.01.24

実家に家族で帰るイメージ

「家事や仕事が忙しくて、育児に余裕がない」「遠方に住む両親を気づかいたいけど、全然連絡もできていない」。このように、家族に対して責任を感じる人もいるでしょう。「これは自己肯定感の低い人が陥りがちな罠です」と話すのは心理カウンセラーの山根洋士さん。自己肯定感の低さと家族の関係について、話を聞きました。

家族に責任を負いすぎる人に必要な「口グセ」がある

「“もっと頑張らないと”、“変わらないとダメ”と、今の自分を否定する。自己肯定感が低い人にありがちな考えです。だから、家族に対してもっと何かできるはずなのに、何もできていないと思い込んでしまう。本当は十分にやっていても、自分の行動に自信をもてないのです」

 

たくさんの責任を感じて押しつぶされそうになっている人は、それらに優先順位がつけられない状態になっています。やらなきゃいけないことがいっぱいで、どれから先に手をつければいいかわからないため、苦しくなるそうです。

 

「家族に対して苦しい想いを抱いているなら、できない自分を許してあげましょう。そこでおすすめしたい心のエクササイズが、『全肯定セルフツッコミ』 です」

 

「もっと頑張らなきゃいけないのに…、私ってダメだな」と思ったら、すぐに「そうとも、言いきれない!」と、ツッコミを入れてみることを山根さんは勧めます。

 

これを繰り返せば、つらい気持ちが次第に消えていき、落ち込んだ心を和らげる効果があります。そして、自分を否定するクセもなくなっていきます。

親がほめ下手だと自己肯定感の低い子どもに育ってしまうかも

自分が自己肯定感の低さで生きづらさを感じているなら、自分の子どもには同じ思いをしてほしくはないですよね。

 

「親の自己肯定感の低さは、子どもの自己肯定感にも影響を及ぼします。なぜなら、親自身が『これができなければ、自分はダメだ』と思っている。子どもに対しても何かできたときだけほめるクセがつく。そうやって、子どもにも同じような考え方を植えつけてしまうからです」

 

どんな小さなことでも幼少期の体験は、ずっと心に残り続けます。自己肯定感が低い人のなかには、「“親が望む”自分でなければいけない」と考えて、そうでない自分をダメだと思い込む人もいます。それは、「親からこうしたらほめられた、認められた」記憶が潜在意識に深く刻み込まれているため。

 

自分の子どもにおいても同じです。何かできたときにだけ褒めていると、子どもは「こうでなきゃいけない」という鎖で縛りつけられます。

 

「自己肯定感が低いと、評価されていない気がしたり、褒められても素直に受け取れなかったり、リーダーに選ばれても断わったりします。それは、特に親との関係性に原因があると言われており、かなり根深い問題なのです」

子どもが「6歳」になるまでに親が伝えていきたいフレーズと考え

「つい後ろ向きな考えになってしまうような心のクセ、『メンタルノイズ』は6歳までに作られ、自己肯定感を低くする原因になります」

 

親に反抗すると生きていけない無力な年代の子どもほど、「親から気に入られないと生きていけない」と、遺伝子レベルで設定されています。だから、6歳までの子どもは親の教えを疑いもなく取り入れたり、そこから勝手な思い込みをしたりして、メンタルノイズが作られてしまうのです。

 

また、6歳よりも小さい子どもは会話力が不十分です。受け取った情報に対して言語で反論することができないため、そこでもメンタルノイズが作られます。

 

そこで、自分の子どもの自己肯定感を下げないためには、日常的に「好きだよ」「愛しているよ」と言って、その子の存在を肯定する言葉を降り注ぎましょう。また、山根さんは「子どもの『挑戦する機会』も大切にしてほしい」と言います。

 

「ここ20年間、少子化により、親が子どもに過度に手をかける傾向にあります。しかし、それは子どもの『自分でやろう』とするチャンスを奪い、自分は何もできない人間だと思いこませ、自己肯定感を下げているのです」

 

子どもが何かやりたいと言ったら、ある程度のリスクコントロールをしながらチャレンジする機会を与えて、難しければ代替案を持ちかけるのもひとつの手。愛情と信頼を持って子どもと接し、無条件にほめて、トライする機会を与えましょう。

 

 

家族のことで思いつめてしまったときは、心のエクササイズで余裕をもちましょう。また、自己肯定感は子育てにおいても大切なテーマです。子どもをのびのびと育てるには、たくさんの愛情を口にして、「あなたはそのままでいいんだよ」と伝えてあげましょう。

 

PROFILE 山根洋士さん

一般社団法人メンタルノイズ心理学協会チェアマン(会長)/心理カウンセラー。8000人以上の悩みを解決。心理学だけではなく、経営者やスポーツ選手などへの取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れたメンタルノイズメソッドを開発。Twitter(@yamane_hiroshi)をはじめ、YouTube「メンタルノイズ心理学 山根洋士【公式】」 でも自己肯定感などの情報を発信している。

文/廣瀬茉理 

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