水虫の予防に効果的な洗い方のポイント

 

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水虫は、菌が足に付着して感染が成立するまでに、最低24時間はかかりま

(※3)そのため、24時間以内に足をしっかり洗うことで、感染を防ぐことができます。水虫予防に重要な「洗い方のポイント」は、以下の2点です。

こすり洗いをしない

ゴシゴシとこすり洗いをすると、皮膚に傷がついてしまう可能性があります。この傷から感染しやすくなってしまうため、石けんをよく泡立て、なでるように洗いましょう。

石けんでは強すぎる場合がある

皮膚は弱酸性の状態ですが、石けんは弱アルカリ性。石けんを使用すると汚れはしっかり取り除けますが、皮膚に対して刺激になる可能性もあります。皮膚のバリア機能が弱いと言われている敏感肌やアトピーの人では、特に注意が必要です。 洗浄力と皮膚への刺激、どちらを優先するかは難しいところですが、敏感肌やアトピーの人で石けんを使うと肌が荒れてしまうような場合には、弱酸性のボディーソープなどをよく泡立ててから、洗うようにしましょう。 洗浄成分は数多く存在するため、成分で選ぶことはあまりないかと思いますが、敏感肌やアトピーの人はアミノ酸系の成分(パーム脂肪酸グルタミン酸ナトリウムなど)を選ぶと、皮膚への負担が少なくなるので選ぶ基準にしてください。

 

水虫の症状は、長引くと辛くなります。市販薬でも処方薬でも、できるだけ早い段階で、適切な処置をおすすめします。また市販薬の購入で不安な点があれば、薬局の薬剤師にぜひ相談してみてくださいね。

 


(※1)日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
(※2)日本皮膚科学会 皮膚真菌症ガイドライン2019 p.2642
(※3)日本皮膚科学会 皮膚科Q&A

 

 

文:けん@薬局薬剤師