過剰な胃酸が引き起こす病気

 

過剰な胃酸が食道・胃・十二指腸を傷つけ、炎症を引き起こした結果、次のような病気を起こしているケースもあります。

●急性胃胃炎
●慢性胃炎
●逆流性食道胃炎
●胃・十二指腸潰瘍

これらの診断には、胃カメラ(上部内視鏡)での検査が用いられます。 また、炎症はピロリ菌の感染でも起きやすくなるので、その場合にはピロリ菌の除菌することをおすすめします。

 

胃痛の対処とケア法

 

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胃酸によって胃が傷つけられて炎症を起こしている状態が考えられるため、まずは胃を休めてあげることが必要です。食べすぎを避け、食事の量を減らす、消化にいいものを食べる、場合によっては絶食をすることで胃を休めることができます。

 

香辛料が多いものや、過度に熱いもの冷たいものも消化管には刺激になりますので、気をつけてください。また、食事量が減らすと脱水になりやすくなるので、水分がしっかり摂るよう注意しておきましょう。

 

また、胃薬を用いる場合の目安は下記となります。

症状が弱いとき:胃の粘膜を保護する薬、胃酸を中和する薬(制酸剤)
症状が強いとき:胃酸を抑えるH2ブロッカー、処方薬のプロトンポンプインヒビター(PPI)
西洋薬に抵抗があるとき:「六君子湯」「半夏瀉心湯」などの漢方薬

みぞおちの痛みは、胃や消化器だけでなく、ほかの原因によることも。まずは休息をとって体をいたわり、それでも治らないという場合には、必ず医療機関を受診してください。

 

文:木村眞樹子