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食べる量も気をつけているし、毎日忙しく動いているのに、20代のころと違って、最近やせにくくなっていませんか? 特に35歳以降の女性には「加齢太り対策」が急務! その理由と効果的な対策について詳しく紹介します。

 

教えてくれたのは…

木村容子さん

東京女子医科大学准教授、東洋医学研究所副所長。2002年より同研究所に勤務し、2008年より日本初の「漢方養生ドック」を始める。近著に『太りやすく、痩せにくくなったら読む本』(大和書房)。

 

\先生、教えてください!/

35歳を過ぎるとどうして
「食べる量は変わらないのに太るの?」

 

◎理由1

食べ物をエネルギーに
変える力が衰えるから

35歳以降、体がエネルギーに満ちた「実」から元気のない「虚」に、そして活発で代謝の活発な「陽」から代謝が低下した「陰」へと移行する。そのため、同じ食事量でも太ってしまう。

 

◎理由2

消化機能が衰え
自律神経も乱れるから

消化吸収機能を担う「脾(ひ)」が、28歳をピークに衰えはじめる。その結果、代謝の悪化を招くうえ、自律神経をコントロールする「肝」の働きが乱れることにより食べすぎにつながりやすい。


 

◎理由3

エストロゲンが
減少するため

35歳以降は女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少。エストロゲンはコレステロールの代謝にも関わっているため、コレステロールをためこみやすくなり、加齢太りにつながる。



女性の年齢のターニングポイントは7の倍数!

約2000年前から、女性の体は7年周期で変わるといわれています。体の機能は28歳でピークを迎え、35歳から代謝も落ちはじめるとか。漢方では、親から受け継いだエネルギーを「腎」といい、そのエネルギーは加齢とともに衰えていくとされています。 「『腎』の働きが衰えると水分代謝が低下し、基礎代謝が落ちます。すると老廃物をためこみやすくなり、脂肪も体内に滞るように。個人差はありますが、誰でも35歳を過ぎればエネルギーが衰え、代謝は落ちるため、同じものを食べても太りやすいのです」(木村さん)


それに加えて、漢方では太りやすい体質があるとされ、3タイプに分かれるそう。 「自分の体質を知って対策をとれば、代謝のいい、太りにくい体になることは可能です」(木村さん) まずは次ページで自分の体質をチェックしてみて!