企業が物やサービスなどを株主に贈る「株主優待」制度。テレビ番組などでも、グルメなど毎日の生活に株主優待サービスを


たっぷりと活用している人が紹介されたり、なんだか気になる!?でも、「株主優待を受けるにはどうすればいいの?」「難しくない?」といった疑問も。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに株主優待ねらいの投資のABCや注目の銘柄を教えてもらいました!全3回にわたってお届けします!

 

教えてくれたのは…

丸山晴美さん

節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。生活に密着した「ケチではない楽しい節約」指南が人気。お金の管理、運用のアドバイスも手掛けている。著書に『「貯まる女」になれる本』(宝島社)など多数。

 

株主優待ってどんなもの?どう始めるの?


株主優待は企業から株主へのプレゼント

 

株主優待とは、企業が株主(自社の株式を保有している人)に対して、プレゼントをする制度のこと。プレゼントの内容は、自社製品、自社サービスの優待券、金券などさまざま。


「企業が株主優待を実施するのは、“自社の製品やサービスを知ってもらえる”″優待ねらいで自社株を長期保有してもらえる”といったメリットがあるから。一方、投資家にとっては、優待を受けるときのオトク感やワクワク感が大きいですよね」 そう教えてくれるのは、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。でも、株主になるということは、株式に投資をするということ。お金が減る心配のない預貯金と違って、株価は上がったり下がったりするから、怖い気も…。


「今、預貯金の利息はわずか。メガバンクの普通預金に10万円預けても、1年後の利息はたったの1円です。それに、このまま物価が上がっていけば、見た目の金額は減らなくても、お金の価値は下がります。NISAなどを活用して投資を始めたり、余裕資金で株式に投資するのもひとつの手では? 特に優待内容のよい企業の株は、値動きが比較的穏やかですし、優待と配当金の内容がよければ、多少の値下がりはカバーできます。初心者こそ、優待ねらいで株式投資を始めてみては?」

 

株式投資をするために、まず証券口座を開設

かぶにし1

株式投資は証券会社を通じて行うため、まず証券会社で口座を開設する必要があります。でも、どの証券会社を選んだらいいのでしょう。


「街角に支店がある証券会社の場合、担当者にいろいろ教えてもらえる安心感がありますが、手数料が高いのが問題。担当者のおすすめが自分に合うともかぎりません。そういう意味で、おすすめはネット証券。各種手数料が圧倒的に安いし、企業(銘柄)を選ぶための分析ツールも充実しています。ネットで調べものができるワーママなら、ネット証券を選びましょう。SBI証券やマネックス証券なら手数料などの面からもおすすめですよ」(丸山さん)