2019.07.25
部屋の中のゴミを片付けることができず、ゴミをため込んでしまうゴミ屋敷。場合によっては悪臭を放ったり、害虫や害獣を呼び寄せてしまうことから、トラブルを心配される方も少なくありません。
ゴミ屋敷を作りだしてしまうのは、単に片付けが面倒だから。といった問題だけではありません。
仕事によるストレスでゴミ屋敷を作りだしてしまう。といったことも考えられているようです。そこで今回はゴミ屋敷を作りやすい職業について、ご紹介していきたいと思います。
■意外?ゴミ屋敷化しやすい職業は?
■看護師
業者に清掃依頼をしてくる中で、多いと言われている職業は、看護師です。
中でも特に総合病院など大きな病院につとめている場合、深夜勤務や早朝勤務のシフト制になっていることも多いため、自宅には寝に帰るだけという生活になっている人も多いようです。
一日中立ちっぱなしでであることも多い仕事柄、疲れ切って帰宅したあとは何もしたくないと思うのも仕方のないことかもしれません。
シフト制で生活のリズムが整えられないと、食事の用意も面倒に感じ、つい手軽なコンビニ弁当が「メイン」になってしまうのではないでしょうか。また、ゴミの収集時間に生活を合わせことが難しいと、ゴミ出しのタイミングを逃がすことが続いてしまい、自然とゴミ屋敷になってしまうようです。
また、人のために働く看護師は精神的なストレスも多く、自分のことをつい後回しにしてしまのではないか。その結果、ゴミ屋敷化してしまうのではないかと考えられているようです。
■介護士
看護師と同じように人のお世話をする職業の介護士ですが、体力勝負なところも多いのではないでしょうか。
深夜勤務や早朝勤務はもちろん、常に気を張らなくてはならない職業なので、精神的ストレスもかなり高いといえます。看取り介護なども必要なため、体力的な疲労だけでなく精神的疲労も大きい職業です。
シフト勤務や疲労がたまりやすいことから、自然と自宅がゴミ屋敷になってしまうこともあるでしょう。
医師や看護師、介護士といったように、人の生死に関わる仕事に就いている場合、他のことに興味が持てなくなり、ゴミ屋敷を作りだしてしまうことも多いようです。
■教師
教師もまた、意外にもゴミ屋敷を作り出してしまうことがあるようです。
職業上、生徒や保護者、職員同士のコミュニケーション頻度がとても高い仕事なため、ストレスがたまりやすい職業といえます。
モンスターペアレントと呼ばれる保護者の対応が必要になることもあり、生徒とのコミュニケーションがとりづらくなったり、それがストレスの原因になっていることもあるのではないでしょうか。
また、近年では教師のサービス残業が社会問題とされるほど、教師による長時間労働が問題視されています。早朝から深夜までの業務のためゴミを出すことができず、自宅にゴミがたまってしまい、ゴミ屋敷になるケースも多いようです。
■弁護士
弁護士だけに限りませんが、会計士や司法書士などのいわゆる士業の職業に就いている人が、ゴミ屋敷を作りだしてしまうこともあるようです。
責任も重く、緊張を強いられる職業なので自宅では緊張からの解放感と疲労で、つい掃除が後周りになり、結果的にゴミ屋敷化してしまうことも。自宅では掃除よりもリラックスすることを優先し、仕事とプライベートの切り分けをして精神のバランスを保っているかもしれませんね。
社会的地位が高い職業の方は世間体を気にする傾向が強いとも言われることがあり、周囲の人たちにゴミ屋敷であることを公にしたくない思いから、さらに状況の悪化に繋がることもあります。
■公務員
仕事では几帳面さが求められることも多い公務員。公的な業務なため、人目にさらされることも多く適切な対応を求められるのがこの職業の特徴ではないでしょうか。
ゴミを出すときに人目を気になってしまい、ゴミを出す時間帯や分別を気にすることから、ゴミ出しの行為自体に気を使い、ゴミ出しを躊躇したり、タイミングを逃したりしてしまう傾向があるようです。公務員である立場上、周りの目線を気にしてしまうことでゴミ屋敷になってしまうのではないでしょうか。
■シフト制の職業はゴミ屋敷になりやすい?
シフト制の職業の場合、決まった時間に帰宅することができないため、定期的なゴミ出しができず、ゴミ屋敷になってしまう可能性が高まるようです。
深夜勤務や早朝勤務、休みの曜日が定まっていないなどの条件がそろうと、ゴミ出しの日を忘れてしまったり、タイミングが合わなかったりして、ついゴミを出しそびれてしまうのです。
それに加えて仕事が忙しかったり、責任のある立場の職務についていると、家の掃除に手が回らず、家にゴミがたまっていくことになります。
可燃ゴミの収集は週に何度かあるので、ゴミを出せるチャンスはありますが、資源ゴミの場合、月に1度しか回収しない地域も多いため、一度出すのを忘れると、次月の収集日までゴミを保管しておかなければなりません。
結婚して家族がいる場合は家族と協力しあうこともできますが、一人暮らしの場合、自分ですべて行わなくてはならないため、ゴミ屋敷状態を作りやすいともいえるでしょう。
■まとめ
ゴミ屋敷になりやすい職業についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。責任が重く、ストレスが大きい職業ほど、ゴミ屋敷化しやすい傾向があるようですね。
ゴミ屋敷を解消するには、まず自分自身のストレス解消の方法を探ってみる必要がありそうです。物理的な問題を解決することも大切ですが、自分自身の心を上手く癒やすことで、ゴミ屋敷の解消へとつながっていくのではないでしょうか。