(2)奥行きの特徴

次に奥行きのこと。押し入れ収納を難しくしている最大の原因はこの「奥行きの深さ」にあるといってもいいでしょう。もともと押入れは日本の和室収納として作られてきました。畳の上に敷き布団をひいて眠り、その布団を畳んで収納する場所が押入れだったのです。ですので、押入れの奥行きは、約80~85cmが多く、布団を三つ折りにするとちょうど収まるというサイズに設計されています。

 

ただ、現代はお部屋の使い方も様々なので、布団を入れる場合もあれば、それ以外のモノを収納するスペースとして使うことも増えています。小さいものを入れる場合、押入れは奥行きがありすぎて使いづらいので、収納は手前側/後ろ側の2層に分けて考えていきましょう。手前側には比較的よく使うものを。後ろ側には使用頻度が低いもの、季節用品や子供服のお下がりなどを入れてもいいでしょう。

 

どうしても後ろ側が取りにくくなりますので、手前側の収納用品にコマ付きのラックなどを使うといいでしょう。(ただし、コマ付きの収納用品は落ちると危ないので下段限定で使いましょう)

 

2.押入れに入れる物を厳選


押入れの特徴をつかんだら、次はあなたがこの押入れに何を入れたいのかをじっくり考えていきましょう。服なのか、掃除用品なのか、はたまた布団なのか、全部なのか(笑)。押入れ収納の作り方は色々なパターンがあるので、自分が何を入れるかによってこのあと準備する収納用品や空間の区切り方も変わってくるのです。

 

方法は、まず入れたいものを床に出して並べ、この機会に不要品は手放すことを検討します。頂き物の粗品、長い間着ていない服、もう遊んでいない子供のおもちゃや使った記憶のない電化製品など、押入れは知らない間に「なんでも入れ」の場所になりがちです。手放し方も捨てる以外にも売る・リサイクル・寄付するなど色々な方法があるので、自分に合った方法でモノを減らし、自分がこれから使うものに対して収納を考えていくようにします。