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故人が遺したスマホデータはどうする? デジタル遺品の取り扱い方法

家事

2019.05.16

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身近な人が亡くなったときに、残されるのが遺品です。「縁起でもないから、考えたくない……」と思う気持ちもわかりますが、人間だれもが、いつかは「死」を迎えるもの。遺品とどう向き合っていくのかも、非常に身近な問題だと言えます。

近年増加しているのが、スマートフォンの中やオンライン上に残った「デジタル遺品」についてです。残された人は、どう対処するのが正解なのでしょうか。急増するトラブルを避けるため、適切な知識を身につけておきましょう。

 

■デジタル遺品の内容とは?

まずはデジタル遺品について、詳しい知識を身につけましょう。

遺品といえば、故人が生前に愛用していた物や、趣味で収集していた物が挙げられます。身近な人が集まって、形見分けを行うようなケースも少なくありません。デジタル遺品も、こうした遺品の中の一つですが、スマートフォンやパソコンの中に保存されるデータであり、実態を持たないという特徴があります。

たとえば、以下のようなデータがデジタル遺品に当たります。

・写真や動画のデータ
・メールや日記など、個人的な文書
・SNSのアカウント
・友人や知人の連絡先
・インターネット銀行の口座

生きている間であれば、全て自分のスマートフォンやパソコンで管理をしている情報となります。しかし人が亡くなったとき、これらの情報はデジタル遺品となり、残された人にとってトラブルの原因になってしまうこともあるのです。

 

■「丸ごと削除」には要注意

人間には誰でも、一つや二つ「秘密」があるもの。近年ではそれを、デジタル化して保有する方も少なくありません。実際に「夫が残したスマートフォンから、不倫の証拠が見つかった!」なんて、悩みを抱く妻もいます。

こうしたトラブルを絶つためには、「データの内容をチェックせずに、とにかく丸ごと消去する」ことが、ベストな対策だと思われるかもしれません。

しかしデータをノーチェックで全て削除してしまうと、以下のようなトラブルが発生する可能性もあります。

・亡くなった人の友人や知人など、必要な連絡先がわからない
・インターネット銀行口座に、ログインできない
・気付かないまま、有料コンテンツの引き落としが続いてしまう
・FX口座などでの損失の増加
・SNSアカウントの乗っ取り

これらのトラブルを避けるためには、デジタル遺品の中にどのようなデータが含まれているのか、しっかりとチェックする必要があります。

■デジタル遺品に関する情報共有も、終活の一つ

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自分自身の死後、残される家族への負担を最小限にするために、積極的に「終活」に取り組む方も増えてきています。デジタル遺品に対してどんな作業をして欲しいのか、また必要となるのかをハッキリとさせておくことも、現代を生きる人々にとって、非常に重要な終活となっているのです。

まずは、自分が亡くなったあと、手続きが必要なことがあれば、わかりやすくまとめておきましょう。また中身を見ずにそのまま削除して欲しいものがあれば、それもはっきりと記載しておきます。

もしも終活を考え始めたタイミングで、「すでに使用していないけれど、アカウントや契約が残っているサービス」があるなら、それも責任を持って削除しておくことも大切です。

スマートフォンやパソコンは、誰にとっても身近なアイテムです。これからの時代、人が亡くなったときには、当然デジタル遺品が発生するものと考え、準備しておいた方が良いでしょう。家族でよく話し合っておくのもオススメの方法です。

 

■デジタル遺品トラブルに遭遇してしまった場合の対処法

実際にデジタル遺品を残された場合には、法律に則って適切に対処する必要があります。まずはスマートフォンなどに残された個人情報を勝手に見れば、相続人同士のトラブルになり、民事訴訟に発展してしまう可能性もあります。

ただしデータが保存された機器を相続したあとであれば、その中に付随しているデータも、相続の対象として考えられています。

オンライン上のデータに本人以外がアクセスすることは、不正アクセス禁止法に該当する恐れがあるので、こちらも注意してください。オンラインバンクなどの取り扱い方法は、銀行によってルールが異なりますから、一つ一つ確認した上で、必要な手続きを行うようにしてください。

デジタル遺品の中には、重要なデータと共に「残された人にとって見たくはないもの」が含まれている可能性もあります。このようなリスクを避けたいということであれば、デジタル遺品の取り扱いを専門に行っている業者に、対応をお願いすると良いでしょう。残された人々にとって必要なものとそうではないものを選別した上で、必要な提案を行ってくれる遺品整理業者も存在しています。

 

■デジタル遺品、残す側も残される側も注意が必要

現代人の生活に、非常に身近なデジタル遺品。その取扱い方が原因でトラブルが発生してしまうのは、非常に残念なことだと言えるでしょう。残す側にも、そして残された側にも配慮が必要だと言えます。

トラブルを避けるために、もっとも有効なのは、「事前にしっかりと対策をしておく」ということです。ネット上にアカウントや口座がある場合には、それらを一覧にして提示しておきましょう。パスワードや必要な情報をUSBに保存し、遺言と共に残しておくと安心です。

通常の遺品とは違うからこそ、デジタル遺品ならではの注意点を意識してみてくださいね。

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