コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

〝スーパー主婦〟井田典子さん【後編】家族を巻き込むと片づけはラクになる!

家事

2018.12.02

【前編】に続いてお届けする井田さんの片づけ術は「家族と片づけとの関係」について。家族が片づけたそばから散らかしたり、協力的ではなかったとしたら、「なんで私だけがこんなに頑張ってるの?」とイライラして、うまくはいきません。上手に家族を巻き込む方法を聞いてきました。

 

DSC_0022

お話をうかがったのは…井田典子さん
整理収納アドバイザー。横浜友の会(婦人之友読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで〝片づけの達人〟、〝スーパー主婦〟として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。初の著書『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う片づけ』(主婦と生活社)が大ヒットし、12月1日に待望の第2弾『たった一か所を眺めるだけで始まる! 人生を変える片づけ』が発売。
<関連記事>〝スーパー主婦〟井田典子さん【前編】「自分に自信が持てるようになる片づけ術」

 

I:家事はみんなでするものなのに、まだまだ主婦のワンオペ状態です。もう少し手伝ってと思っている人が多いと思います。

井田:主婦だけが抱え込んでしまう状況って、まさに過去の私。耳が痛いです(笑)。なんでもかんでも完璧にと気負って、頑張りすぎていたんです。子どもの話をゆっくり聞いてあげることもできなかった。家族がやってくれないのではなく、家族ができない状態でした。

I:やってくれないのではなく、できないからやらない、となっている? 

井田:少なくとも我が家はそうでした。やり方がわからなければできないし、自分がやる前にママがやってしまえば出る幕はない。結果、傍観者になってしまいますよね。家事はそもそもシェアするものでもないし、手伝うものでもない、だれもが生きるために必要なこと。家族みんなが当事者です。 

I:そう! その当事者感覚を持ってもらうにはどうすればいいんでしょう。

井田:まず、具体的にやり方を教えること。「お米といでおいて!」と言っても、とぎ方がわからなければできないですよね。わからないなら教えるしかありません。「こんなことから?」と思うかもしれませんが、子どもなんかはすぐにレベルアップします。あっという間ですよ。

I:そこをめんどうくさがらないことが大切なんでしょうね。

井田:で、上達したら、ちょっとずつ手を引くこと。いつまでもチェックしないで、まかせることはまかせる。片づけもそうです。3歳くらいの子どもは「分ける」が大好き。だから、「こうしないさい」ではなく、「じゃあ、分けてみて」と参加してもらう。そしてできたあとに楽しいことをくっつけると効果的です。

_DSC7307

I:ガミガミ言うと逆効果ってことですか…

井田:小学生くらいになるとかなりのことはできますから、もうまかせちゃう。「お母さん、本棚の整理できないから頼んでもいい?」なんて、ときには「できない母」のお芝居も有効。好きにしていいからというと、はりきってやってくれる。そして、自分でやったことはキープします。 

I:うう、それを早く聞きたかった…。我が家は2人とも高校生、もう遅いですかね。

井田:成長して中高生になると、あれこれ詮索したり、上からの指示は禁物ですよね。でも、逆に片づけの問題意識は共有できるようになってきます。たとえば部屋の写真を撮って「この家、どう思う?」と聞いてみたり、「あなたの部屋、片付けたアフター写真を見たいわ」などと促したり。

I:それとなく気づかせる(笑)。

井田:その作戦です()。我が家では、「家事は生き物として必須」という考え方ですから、ときどき息子に「あなた、生き物として弱体化していない?」と言うと、ヤバイなって顔して動き出します。家事は家族みんなで早くすませて、早く楽しい時間を過ごしたほうがいい。娘夫婦を見ていると特にそう思います。 

I:娘さんは、カナダ人の方と結婚されたそうですね。

_DSC7281

井田:はい、今年から二世帯住宅での同居を始め、人生の第2幕のスタートといった感じです。で、若い2人を近くで見ていると、「家事は手の空いた人がやる」というのが共通認識。娘が子どもと遊んでいたら、手が空いている夫が食器を洗う。そういうことが普通なんです。いいなあと思います。

I:まさに文化の違い、そこに到達するには長い道のりのような気がします。

井田:そうですね。でも、何事も始めないことには変わりません。手始めに、部屋やスペース、家事ごとに管理責任者を決めてみてはどうでしょう。このとき、「あなたはどこ(どれ)がいい?」と、自分で担当を選んでもらうことが大事。自分で決めたことは、投げ出さずにやりますから。

I:家族で分担し、それぞれが責任を持つ。 

井田:はい、自分の役割がはっきりするのでやりやすいんです。そして、眠る前にはその場所を整えて寝ることを約束する。リビング担当なら、リビングに散乱したものを片付けてから寝る、玄関担当なら玄関の靴を片づけ、整えてから寝る。そうすると本当に気持ちのいい朝が迎えられます。 

_DSC0541

I:それいいですね~。スタートが整っているのって大事ですよね。 

井田:まず、やる気が違うでしょ? 洗い残した食器があるシンクで朝ご飯を作るのは、うんざりするし、時間もかかります。そんな「マイナス家事」を作らないことも、忙しいなかで快適な暮らしをするためには大切なんじゃないかと思います。

_DSC4673

I:片づけや家事はついついノウハウに注目してしまいますが、井田さんの新しい本では「片づけは心のあり方」とおっしゃっていますね。

井田:はい。1冊目の本はノウハウ中心でしたが、片づけに悩んでいるお宅に伺っていると、「心のあり方」が深く関係しているとつくづく感じます。ですから、実家の片づけや人づきあい、今まで伺ったお客さまの実例もご紹介して、「片づけの目的は心の平和」ということをお伝えしたかったんです。

I:なるほど、どうりで読むとすーっと心が軽くなりました。特に、「心が苦しいときは1か所だけ片付けてみる」というのは胸にささりました。 

_DSC7311

井田:片づけで落ち込むのではなく、片付けで心軽やかに生きてほしい。目の前の一か所、たとえばダイニングテーブルの上を平らにするだけで、自信って生まれてくるもんなんです。

I:たくさんのお話、ありがとうございました!

 

カバー帯H1_人生を変える片づけのコピー

待望の書籍・第2弾はこちら!
『たった1か所を「眺める」ことで始まる! 人生を変える片づけ』

 

ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。

あなたにオススメの記事

家事テーマ : 【収納・片付け】その他の記事

収納・片付け
もっと見る