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「情」が貼りついた思い出の品を捨てる、自分自身の説得方法

家事

2021.08.29

自分の好きなものとシンプルに暮らしているミニマリストのおふみさんに、自身の経験から得た”家を安らぐ場所にするちょっとした習慣”を教えてもらいます。

 

どうしても捨てられない思い出の品ってありますか? 子どもが作った工作、大好きな友達からもらった手紙、昔気に入って使っていたけどもうボロボロのバッグ…。相手や自分の思いがこもっていて大切だけど、全部は取っておけない…。だからと言って、簡単に捨てられない…!

 

今回は、そんなジレンマを解消し思い出のものを整理するコツをおふみさんに教えていただきました。

思い出の品には、「情」がべったり張り付いている

以前受けていた片付けのお悩み相談で寄せられる質問でいちばん多いのは、思い出の品をどう手放すかということでした。

 

道具として使っていないものでも、思い出の詰まった同じものはあとから買い直すことができません。唯一無二なんですよね。だから手放すことに踏み切れない。正直、片付けする上でいちばん難易度の高いものだと思っています。

 

私の場合は、悩ましい思い出の品について一応の手放しルールは作ってあります。思い出ボックスを1箱用意して、そこに収まる分だけ物理で持ち、溢れた分は写真に撮ったりしてデータで思い出に残し、物理のものは手放すという「上限設定型」で管理するようにはしています。ちなみに、靴を買った時についてくる靴箱を思い出ボックスとしています。

 

とはいえ、それで割りきれるなら苦労しません。「そうは言っても手放せないんだよ」というもの、結構ありますよね。

 

例えば、別れた恋人からの贈り物って残していますか?

 

私は捨てられないタイプで、もらったアクセサリーなんかを手放すか何度も迷うものの、手に取ると楽しかった出来事が思い出されて、楽しかったことがあったのは事実だからそれまで手放すことはないよなぁ、などと思うと結局毎度手放せなくて、「もう少し先でいいか。場所もとらないし」という感じで、思い入れが強くサイズの小さいものは手放すかどうかの判断をいつまでも先延ばしにしてしまっています。場所を取りすぎるものは手放してるんですけどね。

 

思い出の品には、「情」がべったり張り付いています。誰かとの思い出が詰まっていればその人への情や、もう戻れない時間や習慣に対する執着とか、そういうもの。それを理屈で説得して剥がしていくのが、片付けという行為なのだと思っています。

もう説得するには理詰めで攻めるしかないんじゃないかと思うので、思い出の品を手放すかどうか迷っている時の考え方や自分を納得させる方法を紹介します。思い出の品整理で迷っている方に少しでも役立つ部分があれば良いなと思います。

思い出を手放すために、自分を納得させる方法

ひとつめは「持ち物における、”思い出”と”生活”の比率から考える」こと。

 

思い出の品はかけがえのないものとはいえ、思い出の品だけでは生きていけません。人の生活には道具が必要です。例えば部屋の持ち物の8割が思い出の品、残り2割が実用品だとすると、比率の歪さを感じますよね。

 

思い出を何もかも手放す必要はないけれど、現在の生活を圧迫するようでは本末転倒です。人は今を生きているので。そこで、収納の容量から何割を思い出の品に充てるかを意識してみましょう。

 

そして「今にフォーカスする」こと。

 

例えばお子さんの図画工作などの作品は次々新しいものがやってきますよね。それらをすべて残すとかなりの場所を必要とし、現実的ではありません。

 

例えばリビング収納の天板の上の一角を展示スペースとし、今そこに飾っているものだけを残し、新しいものが来たら入れ替えて、そこから溢れたものは手放すという形をとってもいいかと思います。それを作ったお子さん自身が作品に思い入れがあるならまた別ですが、案外作り終えたら意識は次に向かっていたりしませんか?

 

もし、手放せないのは親の気持ちによるものが大きいようであれば、今にフォーカスして手放していくのも一つの手です。

また、手放すか迷うということは、手放したい理由も残したい理由もあるはずです。それを書き出してみて比較すること考えを整理することもできます。また写真に撮って手放すというのも、自分を納得させる上でいちばんスタンダードな方法ですね。

思い出はものがないと思い出せないもの?「思い出ノート」を作ってみる 

思い出の品を物理で残したいと思うのは、ものを手放すと思い出ごと手放すことになるような気がするからではないでしょうか。

 

ものを見ると過去の映像がぱーっと視界に浮かびますしね。 でも、思い出はものがないと思い出せないものなのでしょうか。本当に思い出深いことは、ものなんて関係なくカレンダーの日付を見ただけでも、過去に訪れた地名を聞くだけでも勝手に思い出されてきます。物理がなくても思い出は残ると考えるだけでも、手放しやすくなります。

 

あるいは、ノートに思い出を記録するのも有効です。

思い出深いレコードのジャケットを写真に撮って、アナログでもデジタルでもいいのでメモ帳に写真を貼り付け、横に手に入れた日やその曲を聞いた日の思い出を書き付けると思い出が強く残ります。過去が懐かしくなったらこのノートを見返せばいいと思えたら、手放せる気持ちになるのではないでしょうか。

 

ただ、いざ手放そうとすると喪失感が大きく、悲しくてしょうがないというものがあれば、無理して手放すことはないと思います。はじめにも書きましたが、唯一無二で買い戻せないものなので。 今の生活を守りつつ、何年かかってもいいのでゆっくり判断したらいいと思います。

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子

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