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断捨離できない…「捨てられる」自分になる“小さな習慣”

家事

2018.05.14

多くの人は、捨てにくいモノから捨てようとする

断捨離の大ブーム以来、片付けといえば、「モノを捨てる」というのが定説に。取材で捨てられない多くの人と会って感じるのは、みなさん「不器用だな~」ってこと。

いえ、決して非難しているわけではなく、「捨てること」に関しての向き合い方が不器用、と言えばいいでしょうか。

片付け企画でお宅に伺っても、いちばん捨てにくいと感じているモノから手をつけようとしている人がほとんど。

クローゼットの洋服やバッグ、大好きな靴を前にして、「捨てたいんですけど、捨てられないんです」と窮状を訴えます。

いちばん気になってはいるのでしょうが、どうしても捨てられないのは、それだけ思い入れや気持ちが強いということ。

そんな手ごわいモノから手をつけようとしても、絶対うまくはいきません。

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高いハードルに挑もうとする心の奥底にあるもの

たぶん、誰だって捨てればいいことなんてわかっています。きっともう使わないし、着られないし、とっておいてもスペースを占領しているだけというのは。

でも、どうしても捨てられない…。

それは、もしかしたら過去への「執着」かもしれないし、モノで自分を補おうとした「劣等感」かもしれない。

自信のなさやストレスを買い物欲を満たしたのかもしれないし、昔のイケていた自分に未練があるのかもしれない…。

「捨てられない」って、本当は行動だけじゃなくて心のエリアの問題で、そこと向き合わないと解決しないと、みんなうすうす気づいています。

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言い換えれば、捨てられる自分になることで、「いつか決着をつけなくちゃいけない何か」をクリアしたいのだと思うのです。

だからこそ、いちばん捨てられないモノに挑もうとするし、捨てられない私は「ダメ」だとか、「まだまだ」だとジャッジしてしまう…。

一気に解決してスッキリしたい気持ちはよくわかりますが、いきなり高いハードルを飛ぼうとするのはやはり無謀です。そう思いたくなること自体に、ある種の危うさも潜んでいる。

高いハードルは、当然、飛び越えられない確率も高い。で、挫折するとまた自分に「ダメ」のレッテルを貼って、さらに捨てられない自分になっていく…まさに悪循環です。

ダメな自分は封印し、単純な「11捨て」を

そこであえて提案したいこと。

捨てることに挑んで落ち込むくらいなら、捨てられないモノもそれが捨てられない自分の心の奥底にも、「いったん気づかないふり」するのもアリなんじゃないか、ということです。

もしかたしらずるいのかもしれませんが、一番痛いところにはちょっと目をつぶって、まずは自分にやさしくなって、できるところからゆるゆるスタートしてみるのです。

私がよくおすすめするのが、「11回、意識的にモノを選別し、捨ててみてください」ということ。大きな問題は脇に置いといて、ごく低いレベルから練習を積もうという提案です。

この練習は簡単です。単純に「使えないもの」「あきらかにいらないモノ=ゴミ」だけを探して捨てるだけ。決して、まだ使えるモノや、捨てるのに迷うモノに手を出してはいけません。

たとえば

●お財布からいらないレシートやもう行かない美容院のカードを出して捨てる。
●キッチンの引き出し1段だけ見て、べたべたになった料理ハケを捨てる。
●ペン立てから、書けないボールペンだけ捨てる。
●クローゼットから、袖が擦り切れたシャツだけ出して捨てる。
●冷蔵庫の奥からカビたびん詰めを捨てる。

…これならできますよね。

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そう、ポイントは「使わない」のではなく、「使えない」という基準で選別する点にあります。

機能を果たさない「使えない」モノのであれば、そこに主観は入り込む余地はありません。

迷いも葛藤も、捨てた罪悪感も生まれません。封筒に切手を貼るくらい単純で簡単です。

いつのまにかモノが減り、自信は増えていく

いきなり高いハードルを飛ぼうとする人は、「モノを捨てるのは大変だ」と思い込んでいるところがあります。

だから準備も必要だし、飛ぶときには悲壮感すら漂ってしまう。

でも、「11捨て」なら、1分あればできます。ティッシュを引き出すのと同じくらい手軽()

私は、電車で座れたら、お財布の中を整理する時間に充てています。新宿から渋谷までに選別して、降りて、最初に見つけたごみ箱に捨てる。このくらい軽いです。

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こんな練習も繰り返しいくうちに、不思議と、モノを選別する力が備わってきます。わかっていなかった持ち物を把握できるようになり、「捨てる」行動に抵抗感も消えます。

しかも、少しずつでも、身の回りは確実に快適になっていく。

お財布は薄くスマートになり、キッチンの引き出しは開け閉めもスムーズ。

気がいたころには、相当のモノが捨てられています。これはなかなか気分がいいものです。

こうして自信がついてきて初めて、「いつか決着をつけなくちゃいけない何か」を取り出してくればいい。

その頃にはたぶん、逃げずに向き合う力もついているはず。いちばん捨てにくかったモノを見つめ、捨てられなかった理由もひもとくことができると思うんです。

ゆるやかにゆるやかに、でも確実に捨てていく。

コツコツ努力するのが大嫌いな私が、捨てられるようになったのは唯一の方法です。小さな成功で自分を肯定し、少しずつ進化しながら大きなゴールに進んでいく。

時間はややかかるのですが、これぞ、リバウンドなしの捨てる王道! と秘かに思っているのです。

ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。

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